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story6 ページ7

タンタンッと音を立てて階段を上る。

高ぶった感情は抑えが効かなくて、がむしゃらに先を急いだ。




ギィッ。




重い扉を力いっぱい開く。




今日もここに奴が来るとわかっていたから。







そう屋上に。



奴……跡部景吾が。







「どういうつもりっ」




駆け寄った私は、飛びかかる勢いで尋ねた。




「あーん?いきなりなんだ?」



わけがわからない。

そんな顔をする跡部景吾を殴りたくなった。




「上履きの事よ!」




いつもの敬語は消え去り、声を荒げる。

息も乱れて、わけがわからなかった。





「なんで私なんか庇ったのっ」




唇を噛みしめて、彼を睨み上げた。







なんで私がこんなに切羽詰まっているのか。






だって、誰でも知っているはずなんだ。









“咲間の味方をすれば、未来はない”



その、決まり事を。






咲間の味方をすれば、冷たい視線を浴びせられ、咲間と同じように扱われるようになる。


その事を、知らないわけじゃないでしょう?





目の前の彼は、はぁ、とため息を吐き、私を見据えた。




「庇うか庇わないか、それは俺様の勝手だろうが」




上から目線の物言いに、怒りがこみ上げる。




「ふざけないで!
余計なお世話なのよ!」




私なんか、庇う価値ないのに。


私なんか庇って、天下の跡部財閥の名に傷がついたらどうするのよ。






本当、馬鹿な男。

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SHINO(プロフ) - 菫-sumire-さん» ありがとうございます。こんな私に憧れる要素があるか、わかりませんが、ありがたいです。本当に未熟で、読みにくい部分もあるかと思いますが、皆様に納得していただけるように頑張りたいと思います。とても温かいコメントをありがとうございました。 (2016年2月7日 13時) (レス) id: e7993006ee (このIDを非表示/違反報告)
SHINO(プロフ) - 梅田さん» ありがとうございます。キャラの特徴や性格は私なりに研究していたつもりです。なのでそう言っていただけると本当に嬉しいです。氷帝にとって跡部さんは絶対的な存在だと思うのでそれを表現できていてよかったです。素敵なコメントをありがとうございました。 (2016年2月7日 13時) (レス) id: e7993006ee (このIDを非表示/違反報告)
菫-sumire-(プロフ) - SHINOさんの小説、影から読ませていただいておりました。憧れるところなんて正直言い切れません.....他のどの作品も楽しみにしています。 (2016年2月7日 12時) (レス) id: dbfe85220f (このIDを非表示/違反報告)
梅田(プロフ) - それぞれのキャラの特徴を良く捉えた上での跡部至上主義な発言がとても好きです。とりあえずの完結、おめでとうございます。続編も楽しみにしてます。SHINOさんの作品ですから、SHINOさんのペースで進めてください。一ファンとして影ながら応援しております。 (2016年2月7日 11時) (レス) id: 78d0f2e1a4 (このIDを非表示/違反報告)
SHINO(プロフ) - ゆっきーさん» 返事がおくれてすみません!続きを楽しみにしていただけるのは、作者として本当に嬉しいです。ワクワクドキドキしていただける展開にしていきますので、よろしくお願いします。素敵なコメントをありがとうございました。がんばります! (2016年1月25日 22時) (レス) id: e7993006ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:SHINO | 作成日時:2014年7月26日 13時

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