*-M side- ページ8
俺がメンチカツサンドを頬張るのをジッと見ているAちゃん
ん?
食べないのかな?
『お腹、空いてないの?』
「あ……っ………
空いてる。
いただきます。」
きちんと両手を合わせてから食べ始めた
そういうところきちんとしてていいなって思うんだよね
それから食べ方もキレイだし美味しそうに食べる
「ほんとだ。
美味しいね!」
ニコッと笑ってそう言った
Aちゃんの笑顔やっぱいいな……
いつも控えめだけど俺がくだらないことを言っても彼女は小さく笑ってくれていた
そんな彼女に俺は癒されていた
Aちゃん、好きだよ………
そう言いたいのに
過去のトラウマからその言葉がなかなか口から出なかった
高校生の時
すごく好きになった女の子がいた
Aちゃんと同じようにLINEを交換して
やり取りをして
遊びに行って……
自分的にはすごく仲良くなったと思ってた
相手も俺のことを好きなのかな?って思ってた
ある日呼び出されて
『あ、俺告白されるのかなー?』
なんて浮かれて行ったら………
『私、玉森くんが好きなの。
協力してくれないかな?』
一瞬で頭が真っ白になった
『そっかーそうなんだ!
俺ができることなら協力するよ!』
必死で笑顔でそう答えた
ツラかったけどその子が幸せならほんとは協力もしてあげたかった
だけど……
玉はもう俺がその子のこと好きなこと知ってたし
自分に近付くために俺と友達になったその子に対しては嫌悪感しか持たなかったようで……
上手くなんていくはずもなかった
そしてその子と俺は友達ですらなくなった………
それから俺は自分と仲良くしてくれる女の子をちょっと信用できなくなった
友達として仲良くするのは全然大丈夫なんだけど……
好きにならないようにしていた
だけど……
真っ直ぐに俺を見て笑ってくれるAちゃんに
気持ちが絆されて
気付けばいつの間にか好きになってしまっていた
でも…………
ずっと心のどこかにある
『俺でいいのかな?』
っていう気持ち
俺が好きだよって言ったら
君はどう思う?
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作者名:桃マスカット | 作成日時:2021年9月14日 23時