This CRAZY loVe 2

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『………旦那さんってさ、結構出張多いの？』



急にそんなこと聞くからドキッとした



「あ………月に2回くらい……かな？」



『じゃ、今月もう1回出張？』



「うん。
　確か……下旬にもう1回。」



お互いに探るように話していた


公にできない関係


お互いに《好き》だとも言っていない
そう思っても口にしてはいけないと思っていた



『俺さ……今月誕生日なんだよね。』



「え？
　そうなの？
　いつ？」


『6月25日。』


………


「………お祝い、しよっか。」



『いいの？』


パアッと顔が明るくなった
そうして欲しかったんだよね


「うん。
　欲しいものある？」


『………手作りご飯。』


遠慮気味にそう言う藤ヶ谷くんが可愛くて
キュンとなった


「ふふ。
　いいよ？
　何が食べたい？」


『………唐揚げ……とみそ汁。』


藤ヶ谷くんはちょっと悩んでそう答えた



「了解です。
　みそ汁は具は何が好きなの？」


『お任せします。』



「え。
　お任せが1番プレッシャー。笑」



『Aさんのオススメのみそ汁がいいんだ。』



藤ヶ谷くんって甘え上手なんだな
そう思った



「……わかった。
　考えておくね。」



『うん。
　楽しみだなぁ。』


独り言のようにそう言った


食器の後片付けをして
「じゃ、私帰るね。」
そう言って玄関に向かう


私が靴を履くと藤ヶ谷くんも靴を履いた


「え？
　1人で帰れるよ、大丈夫。」


『え？
　でも……。』


藤ヶ谷くんがまだ話している途中で私はドアを開けた


「あ………。」



そこにあったのは
段ボールに入った野菜たち



しまった

……すっかり忘れてた




『ふふ。
　忘れてたでしょ。
　送るから。』


そう言われてしまい


「ごめん……お願いします。」


私はそう言うしかなかった

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