This CRAZY loVe 2

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「Tシャツだけ貸してくれる？」



雨に濡れたシャツがまだしっとりとしていて着ると風邪をひきそうだったので借りることにした



黒のTシャツ



私が着ると少しダボっとしてた



『ふふ。
　やっぱちょっとおっきいね。』


なんだか嬉しそうな藤ヶ谷くん



私は自分の服を貰ったビニール袋に入れた






ぐーーーーー




「『あ。』」



お腹が鳴る音



そう言えば私たち夕ご飯食べてなかった




『ふはっ！
　忘れてたね。』



「ふふふ。
　そうだね。」


満たされて空腹感を一瞬忘れていたようだった


『食べてく？
　って言ってもすぐできるのはインスタントラーメンしかないけど。』



「……じゃ、ごちそうになろうかな。」



キッチンに向かう藤ヶ谷くんに私も着いて行く


「私、やろうか？」


『え？
　いいよいいよ。
　俺やるから。』



そう言われて手持ちぶさで……
藤ヶ谷くんの横に立って彼が料理するのをみている形となった


『俺がやるっていってもめちゃくちゃ簡単なんだけどね。
　味噌ラーメン好き？』


「うん。好き。」


『これにね、温泉卵と食べるラー油入れるだけなんだ。
　結構美味いんだよ。』


「へーーー。」



そう言いながら作る彼の手つきは手慣れていたから
これは本当によく作るレシピなんだろう


『冷蔵庫から温玉出して？』


そう言われて冷蔵庫を開ける


思ってたよりは食材がチラホラと入っていた
……自炊してるんだ


2つある卵のパックのうち
【温泉卵】と書いてある方をとって差し出す


「はい。」


『ありがと。』



横に並んで
『「いただきます。」』


ズルズルとラーメンをすする


「結構自炊してるの？」


『んー……
　まぁ1人だから簡単なものだけね。
　チャーハンとかカレーとか。
　カレーの日は2-3日カレーになるよ。笑』


「ふふ。
　そうなんだね。」


ちょっとずつ藤ヶ谷くんのことが知れていくのが楽しかったりした

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