【暗殺教室】転生って次元をこえるんですか。3

70時間目 ページ6

月日が過ぎ行くのは、早いものだ。
入学式を迎えたのが、つい昨日のことのように感じられる。

今は、夏。

みんなが楽しみにしている夏休みまで、あと一ヶ月。
しかし、夏休みを迎える前に、私たち学生には地獄が待ち受けている。

そう、期末考査。

中間とは違い、9教科全てのテストが行われる。
もちろん進学校のここ、椚ヶ丘はレベルが高い。
しかも、範囲までもが広いという無茶ぶり。

ダメだ、覚えられる気がしない。
こんなの見てるだけで、気が遠くなりそう…

教室だということもお構い無しに、自分の机に突っ伏す。

甘いものが食べたい…、糖分補給〜………

なんてことを思っても、誰かが飴玉などを持って来てくれるわけがない。
渋々また勉強にうちこんだ。



・



「つ〜か〜れ〜た〜〜〜！」

「うるさいA。」

「陸、冷たいッ。」


リビングで愛しの弟(マイエンジェル)陸と雑談をする。
いっけん聞き流しているように見えるが、実は真剣に聞いてくれている。

何げに優しいんだよね、陸って。…だからモテるのかな。

陸は頭脳明晰、そのうえルックスもいい。
これでモテないわけがない。
小学校の女の子からは、毎日のようにアタックされているとか何とか…

陸いわく、それが鬱陶しいんだって。
女の子からは、そういうクールなところも好きッ！と言われているらしい…

…陸、アンタどうやってもモテる運命なんだね。
全国の非モテ男子から呪われるぞ。

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