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67時間目 ページ3

五英傑さん達は、何を言っているのか理解出来ていないようで、首をかしげている。
そんな中、私一人だけがうつむいて、暗い顔をしていた。
それを不思議に思ったのか、浅野が声をかけてくる。


「A? 大丈夫か? 顔色が悪いみたいだけど…」

「! ううん、全然大丈夫!」

「そうか。なら良かった。」


平気という言葉を聞いて安心したのか、また話を始める浅野。


「まあ、つまり…落ちこぼれだけのクラスを作りたいと思ってね。」


その言葉に、いち早く反応したのが、瀬尾智也だった。

確か…英語が得意なんだっけ。


「それは、浅野の独自の判断か? もしそうなのであれば、理事長の許可を頂かないといけないんじゃないか?」

「いや、この話を持ち出したのは、その理事長本人だ。
落ちこぼれが思いの外たくさん居て困る…と、おっしゃっていた。

そこで、さっき言ったことを考えてみたんだ。」


…だいたいは分かったけど、それで何がしたいの?
そう私が聞く前に、一足先に荒木鉄平が尋ねた。

…セリフ取られた。


「ああ…僕達でしたいことは、理事長にその許可に頂くことだよ。」

「何でここに居るメンバーで? 浅野一人でもいいんじゃない?」

「人数が多ければ、意外と了承を得る可能性が高くなるものなんだ。
それに成績優秀な者が揃っていれば、なおさらね。」


そういうもんかな…?

あまり納得いかなかったが、みんなが賛成したので、私もそうした。
だって、そこで賛成しないと、KYっぽいし…


となれば、善は急げ。
さっそく、理事長室へ向かう私達であった。

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grape - 85時間目の文が 暗算教室になっていますよ~。この話とても大好きです!更新頑張ってください! (2016年10月18日 19時) (レス) id: 677506d160 (このIDを非表示/違反報告)
シノア(プロフ) - *姫愛*さん» 本心ですよ!(笑) 続編も良ければ見てください!今から書きますので… (2015年2月16日 21時) (レス) id: 3b934ef546 (このIDを非表示/違反報告)
*姫愛*(プロフ) - シノアさん» そういってくれると嬉しいです!wどういたしまして! (2015年2月16日 21時) (レス) id: cfa9906503 (このIDを非表示/違反報告)
シノア(プロフ) - 優にゃーさん» カルマ君カッコいいですか!? 正直、自信なかったんですよ…でも、そう言ってもらえて安心しました! 番外編のURLを貼りましたので、良ければリクエストください(( (2015年2月16日 21時) (レス) id: 3b934ef546 (このIDを非表示/違反報告)
シノア(プロフ) - *姫愛*さん» ちゃんと見れますよ! ありがとうございます!題名まで入れてくださって…しかもコメント付き!感激です! 本当にありがとうございました! (2015年2月16日 21時) (レス) id: 3b934ef546 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もち | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2015年1月17日 21時

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