【暗殺教室】転生って次元をこえるんですか。3

79時間目 ページ18

冬休みも終わり、1月。
そろそろ私は、窮地に立たされる。
いや、もう立たされているのだが。



・



「＿＿そしてここは＿」


早口で説明する教師の授業は、はっきり言って全然わからない。
板書だって、書いたらすぐに消す。
写すのに精一杯で、説明を聞く暇なんてない。

皆さん、私が窮地に立たされている理由、お分かりになられただろうか？


「＿じゃあ、ここを＿＿＿＿白瀬。」

「！ はっ、はい！ え…えと…」


板書を見て、戸惑う私。

そう、窮地に立たされている理由は、前世で生きていた年を過ぎたからだ。
前世では14年生きていたが、それは９月までの話。
今は１月。

９月より先の勉強なんて、わかるはずがない。

ましてやエリート校の授業だ。
説明が難しくて、全くわからない。


「えっ…と。12…？」

「正解だ。座って構わんぞ。」

「は、はい。」


とりあえず正解して、一安心。

このように、今は何とかなっているけれど…
三年生にもなれば、こんな風に上手くなんていかないだろう。

いつE組に落ちるか…

いや、私としては落ちたほうが嬉しいけど。


しかし、私は臆病なことに、本校舎の生徒にからかわれるのが嫌なのだ。
だから必死に、ここで生き延びようとしている。
家では睡眠時間を削ってまで、勉強をしているほどだ。
おかげで、授業中はすごく眠い。

なんとかならないかな、この眠気。

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