140.緊急事態 ページ45
〜コナンside〜
園子の指示で部屋の電気を消す。
千紗さんは机の前で座ってろと言われて不審がりながらも大人しくしていた。何で気づかねーんだ？誕生日でこの流れだと普通わかるだろ。
園「せーの！」
その合図で台所から小さな灯りを乗せたケーキと歌がやってくる。
「「「ハッピーバースデイ千紗さん！」」」
今日三人で家にくる途中、買ってきたケーキだ。……まあちょっと小さめだけどな。
千「ケーキ…」
園「会話聞いてなかったの？冷蔵庫にあるって蘭に言ってたじゃない〜！」
千「え、いや…うん。聞いてたけど。」
祝われる張本人は何故か唖然顔。
千「私に買ってきたとは……思わなかった。」
園「いやいや千紗さん以外いないでしょ！」
蘭「あ、私写真撮りますね。」
蘭も園子もケーキの写真をとりだした。千紗さんは本当に自分に買ってくるとは思ってなかったみてぇで珍しい表情を浮かべていた。
コ「嬉しくない？」
千「いや…、」
手元にケータイを持っていてそれを見つめていた。それを見てみると樹さんからのメールで
"誕生日おめでとう"
ろうそくの灯りに照らされた表情は穏やかだ。
千「……誕生日も、悪くない。」
彼女は乗り気じゃなかったはずなのにそう言われると俺も少なからずは嬉しい気持ちになった。
そして主役はろうそくの火を吹き消す。
園「ささっとケーキ切り分けちゃお！」
蘭「ほんと美味しそう〜！」
千「あ、コナン君私今日は主役だからそのいちご貰っとくね。」
コ「何でだよ！！」
このまま少し小さめの誕生会は終わると思っていた。
千「……なあ、」
インターホンが鳴るまでは。
千「……ありがとう。」
＿＿＿ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
まさかの感謝に俺たちは驚きつつ不意になったインターホンに千紗さんは席をたった。
蘭「ふふっ」
園「大成功じゃん。」
コ「来た甲斐があったね。」
三人でコソッと成功を確信したときだ。
「＿＿入ってくるな！！」
千紗さんの声が聞こえてきた。いつものようなおふざけじゃなく、本当に怒っているような声だった。
どうしたんだ？
立ち上がって玄関へ向かおうと廊下に出ようとすると
コ「わっ！」
何かにぶつかって尻もちをついた。
「あ？何だこのガキ。」
俺を見下ろす見知らぬ40代前半の男。
千「帰れ！！」
後ろから血相変えた千紗さんが出てきた。
「おいおい千紗、それが"父親"に対する言葉遣いかァ？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 508人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
pino(プロフ) - カノさまさん» 好評価&コメントありがとうございます！もっと面白さを増せるよう頑張ります！ (2019年8月31日 22時) (
レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
カノさま - 面白い作品ですなぁ… (2019年8月31日 21時) (レス) id: a6daf906d1 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - ののいろ系女子さん» ファン…！？好評価とコメントありがとうございます！楽しんで頂けて何よりです！(*^^*) (2019年7月13日 14時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
ののいろ系女子 - 凄くおもしろかったです！もうファンです！至急好評価してきます！ (2019年7月13日 11時) (レス) id: 8fb3eabd58 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - ミキさん» 好評ありがとうございます(TT)、これからももっと面白く出来るように努力します！ (2019年7月9日 21時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：pino | 作成日時：2019年2月20日 0時
