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27.ありがとう ページ28

ミ「エリちゃん、Aちゃん…っ、身を…隠すんだ…後続を…待つんだ…!何十人って人が…君たちを…救けようと…!動いて…るんだ…!」



必死に言葉を紡ぐ。
安心させるための、言葉。



ミ「大丈夫、だ!エリちゃん…Aちゃん…君たちは、大丈夫だ…!!__必ずっ…救けるから…!!」



俺の声だけがひんやりした廊下に響く。




「__もういいよ、お兄さん。」




静かな、そんな声が聞こえた。
顔を横へ向けると




「ありがとう。」




眉をハの字にして笑みをつくるAちゃん。



ミ「え…?」

「わたし、また見捨てられたんだとおもったの。また…たすけは来ないんだって、でもそれは仕方のないことだってわかってた。」

ミ「__…」

「わたしが誰かにたすけを請えばその"誰か"が傷つくことくらいわかってた。でも…それしか方法がなかったの。この子さえ…明るいお日様のしたで笑って暮らしてくれるなら、それでよかった。……ごめんなさい。」



目を伏せて話す少女はとてもその歳に似合わない表情をしていた。



「お兄さん、きいて。もういいの、もう…だれにも傷ついてほしくないよ。」



泣きそうな、そんな顔で笑う。

そして___俺の首に細い腕がまわり、緩く抱きしめられる。




「__わたし、うらんでない。お兄さんたちのこと…怒ってなんかないよ。たすけにきてくれてすごく嬉しかった……ありがとう。」




目から大きな雫がぼろりと落ちた。

少し震えた声で話してくれた少女。
連れていかなきゃいけないのに、ぼろぼろとこぼれでる涙が邪魔でうまく動けない。



ミ「ぅうっ…」



鉛みたいに重い片手を動かし、その優しい小さな背中に腕をまわして弱々しく抱きしめた。





__








____






「「おまえたちのせいでまた人が死ぬぞ!これが望みなのか!?A!!!壊理!!!」」




廊下によく響くあの男の声。
お兄さんからそっと離れてうつむくエリの前に立ってしゃがんだ。



「…エリ。」

エ「おねえちゃん…__」



絶望に染まりかかる妹のその肩に手をおくとハッとしたような表情に変わった。



「大丈夫!もう怖いことはなぁんにも起きない!」

エ「__」



ニカッと歯を見せて笑う。
よくわからないって顔されてるけど。



「おねえちゃんはね、何でも出来るんだよ!それは知ってるでしょ?」

エ「うん…」

「だから大丈夫。」



ごめんね、エリ。



「__おねえちゃんに任せなさい!」

28.岐路に立って帰路を断つ→←26.救いは



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pino(プロフ) - 柚子の香りさん» 好評&コメントありがとうございます!ちなみにどの回のお話が良かったか聞いてもいいでしょうか…? (2月24日 12時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - わぁおさん» コメントありがとうございます!頑張ります! (2月24日 12時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
柚子の香り - 好きです!この話し神すぎですね!! (2月24日 11時) (レス) id: 3597434cca (このIDを非表示/違反報告)
わぁお - 凄いです!!前からの話にどんどん繋がっていて凄いです!!!これから先もっと楽しみになりました!!更新頑張ってください!! (2月22日 17時) (レス) id: 578a6cecc2 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - エリ大好きさん» 本当ですか…!夢主の感情やら何やら伝えられているか毎度不安ですが、よかったです。更新お待たせしました、コメントありがとうございます! (2月21日 23時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:pino | 作成日時:2020年1月7日 12時

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