第五章二節 ページ29
*
「……冗談混じりの境界線上、階段のそのまた向こう__」
呑気な歌声が静かなビル内をこだまする。
うぐ、と不吉な音を立てて四葉の後には紅い“道標”が残されていく。
手にした刀の刀身はすでに赤い液体が滴り落ちる程であった。
「全然いいこともないし、ねぇ、その手を引いてみようか__?」
どさ、どさ、と歩くごとにその道標はよりはっきりと、大量に示される。
突き当たりの大きな扉の前にいる屈強な男二人を戦闘不能状態まで陥れたのを確認してその扉を開いた。
「お久しぶりですね。今日はどういったご用件で?」
こちらの登場など想定済みだと言うように落ち着き払った態度で迎えるのは首領、森鴎外__
鴎外「そんなに急く必要はないよ。まぁ椅子にでも掛けるといい。」
通されるのは通常は立ち入ることができないはずの奥の間。
どこまでも腹が読めない人だ。
苦心を悟られないように精一杯の笑顔を浮かべながら椅子に腰を下ろす。
「___首領は考えないのですか?
“彼の人”を見捨てた貴方を僕が恨んでないとでも?」
少しばかり不意を突かれたように目を見開く鴎外。
鴎外「___私はそうは思わないがね。第一、君がまだその名を名乗っていることが何よりの証拠だと思うのだが?」
「!!!」
両者の間に僅かな心理的余裕の差が生まれる。
笑顔の裏に隠しきれていない動揺を鴎外は的確に、正確に指摘する。
鴎外「何せ森内(その名)は私が附けたのだからね___」
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____
(^ω^=^ω^)めっいっそっう←
やべぇ四葉くんのスペックがどんどん追加されていくよ……;;
お客様の中に軌道修正ができる方はいらっしゃいませんかー?←
いやぁ……鴎外さん個人的に好きですよ?
てか文ストキャラ皆好きです←←←
単行本10刊全力待機!!!
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しのっぺ(プロフ) - ミカゲさん» 正解ですよ!!あの曲中毒性がすごいですよね〜!私もボカロ結構好きなのでウチの子に歌わせたくって…笑 見ていただけてとても嬉しいです!ありがとうございます! (2016年7月30日 11時) (レス) id: 1ead4d7d0b (このIDを非表示/違反報告)
ミカゲ(プロフ) - ワールズエンドダンスホール・・・!? (2016年7月29日 21時) (レス) id: 5a4295338f (このIDを非表示/違反報告)
しのっぺ(プロフ) - 牡丹さん» はじめまして!!! お、面白いですか!!? アババ、そんなお言葉光栄です……!! 自分でも予想していなかった程の評価でびっくりしています← ありがとうございます!!ハイ!!更新頑張ります;; (2016年5月2日 3時) (レス) id: d3e84760c3 (このIDを非表示/違反報告)
牡丹(プロフ) - はじめまして!!!いや〜面白いですね!!!これからも更新頑張ってください!! (2016年5月1日 22時) (レス) id: e3b3e501fd (このIDを非表示/違反報告)
しのっぺ(プロフ) - つぶ飴さん» コメントありがとうございます!! 私も作ったオリキャラをすごく可愛がってしまうのでその気持ちよく分かります(笑) 最近は更新停滞気味で申し訳ないです;; なるべく更新速度を上げれるよう善処致しますm(__)m (2016年4月18日 1時) (レス) id: d3e84760c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しのっぺ | 作成日時:2016年3月13日 0時