第31夜 ページ32
「やっぱり団長はエルヴィンさんだったな」
「ほら、俺の言った通りだ」
「リヴァイも兵士長だとよ」
「おいおい、リヴァイさんになるんじゃねぇか？」
「...似合わねえなぁ」
「ははっ、確かに」
「兵士長...兵士長...兵長の方が呼びやすいな」
「お、いいなそれ！」
「俺らも今度からは兵長って呼ぶか！」
エルヴィンの団長就任に関しては、ハンジのようにキース・シャーディスを慕っていた者以外は、すんなり納得しているようだ。
一方リヴァイ。“気に食わない”という趣旨の噂もチラホラ聞こえるが、一部では“兵長”と呼ぼうと素直に彼の役職を賞賛している。これが、今までリヴァイが積み重ねた圧倒的な実績の成果なのだ。
A自身彼の戦闘は未だ見たことがないが、リヴァイが徐々に認められていることに嬉しさを感じる。
意気消沈していたはずのハンジだが、Aの緩んだ口元を見逃さなかった。
「今、リヴァイのこと考えて、嬉しいと思ったでしょ」
『うん、思った』
自分でも、分かりやすく顔に出ていただろうというのは自覚済みのため、Aは困ったように笑う。
「大した奴だよねぇ...ゴロツキから兵士長だよ。隣りに美人侍らせて」
『あはは、変人の世話焼いての間違いだよ』
ハンジが美人と言いながら持っていたスプーンをAに向けたため、美人=Aを示したのは間違いない。
さらりと流すAは、今まで美人だと褒められたことはあっても、全部この手で返したのだろう。
ガチで自分を変人だと思っているようなのが、ハンジにとってちょっと面白い。
くしゅん。と、何処からか女性らしいくしゃみが聞こえてきた。
『...ああいう風に可愛いくしゃみできる人って、いいよね』
「ぶふっ...なになに、急にどうしたの」
やけに神妙な顔で呟くAに、ハンジは吹き出す。その衝撃でスプーンを落としかけた。
「私のイメージだとAのくしゃみも可愛いけど？」
『まさかー。おじさん2歩手前だよ』
「2歩」
1歩じゃないのね、とまたハンジは笑う。ふぃーと一息つき、食堂を見回した。
「まあ、寒くなってきたからね。皆風邪とかひかなきゃいいけど」
『雪も今月中には降りそうだね』
開拓の影響で木の伐採が進みすぎたから、今年の薪の値段は安いのかなー。とAはぼんやりと考える。
問題が起こったのは、朝食の後。農耕許可がおりるまで何をしようかと、ハンジと話していた時であった。
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練紅龍(プロフ) - らんまるさん» ひぃぃありがとうございます！嬉しくて動悸が...！コツコツでもなんでも頑張ってくっきゃないですね！(｀ω´) (2019年6月17日 21時) (
レス) id: 308444a36a (このIDを非表示/違反報告)
練紅龍(プロフ) - かまぼ子さん» ありがとうございます！キノコはそこらじゅうに生えてます。その一部の頭に生えていた分をとりました|彡ｻｯ！ (2019年6月17日 21時) (レス) id: 308444a36a (このIDを非表示/違反報告)
らんまる - こういうのを誰かやってくれると思ってました。想像以上に面白くて更新が楽しみで仕方ありません。ゆっくりまったりお待ちしておりますので、これからも頑張ってください！(*^^*) (2019年6月16日 22時) (レス) id: 1ad8a87860 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼ子(プロフ) - ハンジとの絡みがかなりハマりました。きのこは頭に生えてる感じでしょうか？更新楽しみにしてます^o^ (2019年6月16日 20時) (レス) id: 48e845b0f0 (このIDを非表示/違反報告)
練紅龍(プロフ) - 桔梗さん» とても嬉しいです！ぼちぼち更新ですが、励みになります。 (2018年10月16日 22時) (レス) id: 308444a36a (このIDを非表示/違反報告)
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