ねぇ、好きだって言ってよ。【進撃の巨人】

20.神業 ページ22

で、会議の時間となった。


「〜で、〜だったが…」

エルヴィンがなにやら喋っている。
その頃の私はというと

「すやぁ…」

安定のお休みタイムだ。


「〜だったが、Aはどうだった？」

「いいや、これといって気付いた事はなかったな。
いつも通り…だったね。巨人がいつもより少なかった事以外は。」

「…そうか。確かにそこがな…。」


「うっは！A凄すぎて！
どうやってんのそれ？寝ながら聞こえんの？」


ハンジが笑ってる。
うふふ、寝てるようでちゃんと聞いてるんだぜ？
そしてもちろんちゃんと寝てる。


「てへへ、企業秘密だよっ」

なんて言ったら、資料が勢い良く頭に降ってきた。

「いたーい！
リヴァイさん！？資料で叩くのやめません！？痛いですよ！？」

「おっと、わりぃな…。
たまたま当たっちまったようだ…。」

「随分と器用なんですねぇ！」

そんな私とリヴァイのやり取りを見て、ハンジが声を殺して笑っていた。


「クソメガネ…あとで削いでやるから楽しみにしてろ。」


「ごめんなさがふっ」

ハンジは削がれる前に謝ろうとしたが、謝る前に吹いてしまった。

「今削がれてぇみてぇだな。」

「はい。違いますごめんなさい。」



…で、会議がかなり長引いてしまい、終わる頃には夕方だった。


「Aー！食堂行こー！
聞いてほしい(巨人の)話があるんだよねぇ…。」

「リヴァイー、ご飯食べに行こー？」

ハンジの声を華麗にスルー。


「え、ちょ…無視？えっ、えっ？」

「…よし、行くか。」

うん、さすがリヴァイだ。


「えー…。」

「げ、元気出しなよ…。」

お、ナナバはやっぱり優しいなぁ、なんて思いながら会議室を出る。


その夜ナナバが５時間ほど無理矢理話を聞かされたとかいう話は、私は知らない。

21.リヴァイとご飯→←19.好きだって…

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