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「僕は1年の小湊春市です」
「1年金丸信二」
「東条秀明です。俺も1年です」
「君たち1年生だったんだ」
結構貫禄あるっていうか…あんまり普通に馴染んでたから…。
「で、そこの二人は…」
「大きい方が降谷暁君で、小さい方が沢村栄純君です」
「え…」
「僕たち全員1年生で…って先輩?」
小湊君の話もロクに聞かず、二人にぐっと詰め寄った。
「ねぇ二人とも!」
「な、なんだアンタ!」
「なんですか急に…」
「本当に降谷君と沢村君?」
「ほ、本当だけど…」
「なんで偽物みたいになってんだ」
「本当に…!」
あのときの子たちに、今日その日に会えるなんて…!
「ちょっとお姉さんなんなんすかマジ!顔近い!!」
「ご、ごめんつい!」
「何か用ですか…?」
「イヤ用っていうかなんていうか…」
つか御幸一也早く来いよ〜!何してるんだよ君〜!!
心の中でむきーっとしていたら、小湊君に話しかけられる。
「先輩、マネージャーさんではないですよね…?」
「うん。私美術部だから」
「そうでしたか。では、どうしてここに?」
「それは私も知りたいんだよ」
「先輩の意思でここに来たんじゃないんですか?」
「御幸に引っ張られてきたんだよ」
「なぬっ?!」
「うわっ」
御幸に引っ張られてきたと言ったら、沢村君がぐるんと首を回して私を見てきた。な、なんだい少年。
「アンタ、御幸一也と同じ学年か!」
「さっきそう言ったつもりだったんだけど…」
「御幸一也を知っているのか!」
「ご、ごめんそれはちょっと…」
なんなんだこの子!面白いけど!御幸一也のこと嫌いなのかな?
「悪いな待たせた…ってなんかすごいことになってるな」
「御幸先輩!」
「御幸一也!!」
「御幸先輩、投げさせてください…」
一体どういうこっちゃ…もうこれどうしようもないよ…誰か助けて…。
「悪いけど私帰るよ…?」
「待てって言ってるだろ」
「だって何させられるかも分からないのに、いる意味ないじゃん」
「今から話すから。丁度メンバーも揃ってるしな」
「は…?」
御幸は不敵に笑うと、降谷君と沢村君を指さした。この子たちがなんだって?
「沢村、降谷。着替えて中入れ。お前らのお望み通り投げさせてやるよ」
『!!』
「ただし俺の言うこと聞けよ?」
「聞く!」
「聞きます…!」
「はいじゃあまず着替えてこい」
御幸一也がそう指示出せば、二人は走って寮の中へ行ってしまった。
「はぁ…」
「先輩も苦労してますね…」
「ははは…」
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綾音 - 戻ってこられてよかったです!私からぬいぐるみを取ったら…から見てました!新作も御幸くんで嬉しいです!頑張ってください! (2017年9月15日 21時) (レス) id: 4b92f9c76f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Ray | 作成日時:2017年9月13日 23時