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どうしよう ページ49

ふいに目が覚める。

目の前には沖田さんがいて、静かに寝息を立てていた。

「っ!?」

この人布団かけてないじゃんか!!!
沖田さんの着物はひんやりしていて
また風邪をひかせてしまうかもと、俺はとりあえず自分の布団をかけた。

今何時だろうか。
不覚にもぐっすり寝てしまっていたので時間の感覚がない。
沖田さんを起こさないように、そっと布団を出る。

外は日が傾いていた。

頭痛も引いて、調子が戻ってきていたけれどまだ足には力が入らない。

寝ていたのはそれほど長くはないらしい。


気分的に、廊下に出て庭を見ることにした。
芹沢さんの植えた苗がちょうど見える位置。

あの時の背中を思い出して、切なくなる。
ふう、とため息をついて、座った。

?「A、何やってるの?」

「う!?」
突然の後ろからの声に、間抜けな声が漏れる。
一気に現実に戻された感じがした。

「お・・・沖田さん・・・」

沖「僕のこと置いていくなんてひどいなあ」

あ・・

沖田さん地味に怒ってる?・・・いや、怒ってるというより・・・・




すねてる。



沖「あのまま寝ちゃった僕も悪いけど、人のこと起こさないでどっか行っちゃうのはどうかと思うよ?」

「すっすいません!!」

慌てて立ち上がろうとして足が滑った。体が言うことを聞かない。


「っ!」

庭の方に倒れそうになるが、沖田さんに強く引っ張られそのまま抱きしめられる形になった。
痛みを覚悟して身を固くしていた俺としては、拍子抜けするところなのだが
それどころではなくなっていた。

うわああああああ

どうしようどうしようどうしようどうしよう


左足首・・・ひねった・・・・・


しかもなんかすっごい痛い・・

隊務が・・!!しかも沖田さんにまで迷惑かけた状態で・・・!!!!!!

どうしようどうしよう・・・!!!!!!

ふっと顔を上げると一気に二人の距離が縮まって、俺の唇が、沖田さんの唇をかすめた。

目が合う。左足が痛い。顔が熱い。言葉が出ない。
沖「ちょっ・・・A落ち着いて・・・」

沖田さんの言葉が終わらないうちに、俺は左足首の痛みを無視して走っていた。


今日の俺は・・・・・・おかしい。

おかしい。

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設定タグ:薄桜鬼 , 壬生浪士組 , 新選組   
作品ジャンル:アニメ
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付雲さくや - すみません…失礼します。 龍之助は『伊吹』ではなく、『井吹』です。 (2018年3月17日 21時) (レス) id: 3d0c4baa71 (このIDを非表示/違反報告)
心音桜花(プロフ) - ありがとうございます!うれしいです☆ (2013年11月8日 21時) (レス) id: babb1f1075 (このIDを非表示/違反報告)
ソラウ - すごく好きな主人公さんです♪続きがすごく読みたくなります! (2013年11月8日 21時) (レス) id: cc1ae89777 (このIDを非表示/違反報告)
心音桜花(プロフ) - ありがとうございます!頑張ります♪ (2013年10月20日 18時) (レス) id: 512126c44c (このIDを非表示/違反報告)
千花羅(プロフ) - 面白かったです♪続き楽しみです^ ^ (2013年10月20日 14時) (レス) id: 7bfc1ac2a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:心音桜花 | 作成日時:2013年10月5日 21時

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