薄桜鬼 宵闇に溶ける

決定 ページ44

雪「あ、あのっ・・・私やっぱり、自分の部屋に戻ります」
彼女は申し訳なさそうに縮こまって、立ち上がろうとした。

土「食事だけだぞ」

雪「えっ・・・」

土「んじゃ、俺も飯にするか・・」

仕方ないな、というような表情の土方さんを、雪村さんはびっくりしたらしくしばらく見ていた。

土方さん、すごい厳しいけど世話好きなんだなぁ・・・

藤「やったじゃん千鶴、これからもみんなと一緒に飯が食えるな」

雪「はい！」

みんな嬉しそうというかホッとしたというか・・・そんな顔をしていた。


「土方さんは、怖いし鬼の形相でいつも歩き回ってるけど、基本的にいい人だから
安心していいよ。根は世話好きの人なんだ」

雪「えっ！・・・あ、はいっ」

土「A！余計なこと言わねぇでさっさと飯を食え」
案の定怒鳴られたが、周りはゲラゲラ笑っているので威力も半減だ。

「はい、副長」

近「影宮君、君はよくわかっているなぁ。なあ、そう思わないかトシ」

また周りが、ぶはっと笑う。

土「近藤さん、勘弁してくれ」

　

ここに山南さんがいたらな・・・・


少し寂しさが心に影を落としていた。

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