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晩飯 ページ43

Aside


沖田さんが治ってからしばらくして、
大阪出張から左腕を負傷した山南さんと、土方さんが帰ってきた。
重症に見える山南さんの左腕の傷に皆が暗い顔になる。

山「大丈夫ですよ、見た目ほど大げさな怪我じゃありませんのでご心配なく・・・・では」
山南さんは、微笑みながらもいそいそと立ち上がって出て行ってしまう。
その背中に平助(君)が慌てて尋ねる。
藤「・・山南さん、晩飯は・・・?」

山「結構。・・・少し疲れたので部屋で休ませてもらいます」

戸を閉めて、山南さんは行ってしまった。

重い沈黙を、沖田さんが破った。

沖「土方さん、山南さんの怪我、本当のところどうなんですか」

土「何とも言えん・・・ん?・・・何をしている」

土方さんが雪村さんに気づいた。

ていうか今まで気づかなかったんですか土方さん・・・・さすがですね・・・

雪「え・・」
彼女は驚いて戸惑う。
土方さんはいっそう眉間にしわを寄せた。
土「誰が部屋を出て、ここで食事をしていいと許可を出した?」

雪「あ・・・」
雪村さんは俯いてしまった。
そこへ近藤さんが土方さんをなだめるようにいう。
近「ああ、いやトシ・・・それは俺が」
その言葉に続けて平助(君)が言う。
藤「俺が言ったんだ。一緒に食べようって」
永「いや、俺が言ったんだ」
井「いえ、私が・・・」
原「・・俺が言ったんだよ。」
 「俺も同意しました」
皆が順々に彼女をかばったから、土方さんは驚いたような呆れたような顔をする。

土「お前たち・・・勝手なことを・・・」

藤「いーじゃん飯くらい。千鶴は逃げないって約束して、実際この半月逃げようと
しなかったんだから」

「そうですよ、彼女が許してもらえないのなら俺も部屋で食います」

はあ、土方さんは深いため息をつく。

土「お前は黙ってろ・・・たかが半月だ」

どこまでも厳しい土方さんに沖田さんが言った。

沖「そんなに心配なら、土方さんが監視したら?つきっきりでさ」
土「何・・?」
沖田さんの言葉に、土方さんがむっとした顔をする。
そこでまた沖田さんはくすっと笑う。

沖田さんっていろんな意味ですごいよな・・・


近「・・トシ、どうだ、食事くらいはここでとるのを許可してやっちゃ・・・」

土「近藤さん、あんたがそんなに甘くっちゃあこの先、隊の統率が乱れるぜ」

近「ん?・・・あぁ・・」

近藤さんは困ったように頭の後ろに手をやる。

その時、申し訳なさそうに雪村さんが口を開いた。

決定→←ふたり


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設定タグ:薄桜鬼 , 壬生浪士組 , 新選組   
作品ジャンル:アニメ
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付雲さくや - すみません…失礼します。 龍之助は『伊吹』ではなく、『井吹』です。 (2018年3月17日 21時) (レス) id: 3d0c4baa71 (このIDを非表示/違反報告)
心音桜花(プロフ) - ありがとうございます!うれしいです☆ (2013年11月8日 21時) (レス) id: babb1f1075 (このIDを非表示/違反報告)
ソラウ - すごく好きな主人公さんです♪続きがすごく読みたくなります! (2013年11月8日 21時) (レス) id: cc1ae89777 (このIDを非表示/違反報告)
心音桜花(プロフ) - ありがとうございます!頑張ります♪ (2013年10月20日 18時) (レス) id: 512126c44c (このIDを非表示/違反報告)
千花羅(プロフ) - 面白かったです♪続き楽しみです^ ^ (2013年10月20日 14時) (レス) id: 7bfc1ac2a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:心音桜花 | 作成日時:2013年10月5日 21時

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