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鬼の瞳 ページ32

鈍い痛みが頬に広がる

鎖が壁から外れかかって
羅刹の拳が俺の頬に当たったようだった。

「いって・・・」

羅2「やめろォォォオ・・・」

叫ぶ羅刹にとどめを刺した。
暴れた為に狙いが定まらず、血が多く流れた。

返り血が片目をふさぐ。

痛みを感じることもないほど、すぐ殺してやるのがせめてもの情けだろう。


「ごめんな・・・・」


ろうそくの灯もきえた暗闇で俺はつぶやいた。

光りを手放した羅刹の目から顔をそむけるようにその場を立ち去る。

生きようともがいた元・人間につけられた傷が痛む。


その時、見知った声がした。


?「相変わらず冴えた刀を振るうな・・・」

風間の声だ。

影宮家と友好関係にあった風間家の頭首。
風間千景がそこにいた。


長い間、鬼と戦わずして反乱を抑えてきた影宮家と、
それに協力しようと鬼をまとめてきた風間家と多くの鬼の一族は
時々宴を開いてはお互いに考えの一致に努めてきた。

そこの席に、私も風間もいたのだ。


風「壬生浪士組に居座っているとはな・・・なぜお前はここにいる」


光る瞳はどこか楽しげで、俺は戸惑う。


っていうか、何でおまえがここにいるんだよ。



闇を揺らすように、ゆるゆると風が吹いている。


今更、血の匂いが広がっていった。


風間の目はまっすぐと俺を見据え、そして俺も負けじと睨み返していた。




こういう時の、この身長差はどうにかならんのか。





なんだか俺はだんだんと、違うことに考えが向かっていっていた。

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設定タグ:薄桜鬼 , 壬生浪士組 , 新選組   
作品ジャンル:アニメ
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付雲さくや - すみません…失礼します。 龍之助は『伊吹』ではなく、『井吹』です。 (2018年3月17日 21時) (レス) id: 3d0c4baa71 (このIDを非表示/違反報告)
心音桜花(プロフ) - ありがとうございます!うれしいです☆ (2013年11月8日 21時) (レス) id: babb1f1075 (このIDを非表示/違反報告)
ソラウ - すごく好きな主人公さんです♪続きがすごく読みたくなります! (2013年11月8日 21時) (レス) id: cc1ae89777 (このIDを非表示/違反報告)
心音桜花(プロフ) - ありがとうございます!頑張ります♪ (2013年10月20日 18時) (レス) id: 512126c44c (このIDを非表示/違反報告)
千花羅(プロフ) - 面白かったです♪続き楽しみです^ ^ (2013年10月20日 14時) (レス) id: 7bfc1ac2a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:心音桜花 | 作成日時:2013年10月5日 21時

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