大福 ページ15
目が覚めたのは、その次の朝だった。
殴られてすぐ爆睡して(？)沖田さんに担がれて帰ってきたらしい。
倒れた拍子に頭を打ち、寝不足も重なったがために寝ていた時間がおそらく伸びたのだ。
大したことはない。が、殴られた頬が腫れてしまった。
頬にある、ボコッとした感触が気持ち悪い。
「あーもう何も覚えてない。」
えーと・・・芸妓を助けようとして・・・殴られて・・・・
寝てしまったのに、なんかあったかかったのは覚えてんだよな・・・なんだろ・・・
朝飯を食いに、部屋を出て、広間へ行く。
戸をあけていきなり、俺を見た永倉さんが笑い出した。
永「っあはははは！可愛くなったじゃねえか、A！」
原「あんまからかうなよ、新八。こいつだって好きでなったんじゃねえんだから」
「な・・・・」
いきなりひどいな・・・・そんなに腫れているのか・・・
藤「女を守ったなんてかっこいーじゃん！！男前！」
「え・・・・」
男前？
喜んでいいのか・・？
あ、そういえばあの芸妓はどうなったのだろう。
「あの芸妓さんはどうなったんですか」
沖田さんいわく。
俺がぶっ倒れて動かなくなったことに気づいた沖田さんたちは、
芹沢さんを完全に無視して俺を手当てし、帰ることにしたのだそうだ。
手当ては芸妓がしてくれたらしい。
芹沢さんは一人で騒ぐわけにもいかず、一人八木邸の部屋で飲み直したのだとか。
沖「こっちにおいで。」
と手招きされ、突っ立っていた俺は沖田さんの隣に座る。
そして、飯を口に運んだ。
すると、沖田さんはしばらく箸を止めて俺の頬を眺めた後、こう言った。
沖「なんだか君のほっぺた、大福餅みたいだね。・・・おいしそう」
「！？」
寝ぼけているんだ！沖田さんは寝ぼけていらっしゃる！！！！
だから、こんなことを言うのだ・・・！！！！
おはようというのと同じくらい普通に言われた言葉に俺は動揺した。
周りの人たちも寝ぼけていると思ったらしく、土方さんはこう言った。
土「・・・総司、顔でも洗って来い。」
沖「何でですかー？僕、目なら覚めてますし朝も水は浴びましたけど。」
土「何でもいいから洗って来い。いいか、寝ぼけてねえならなおさらだ。さっさと行きやがれ。」
沖「はーい」
不服そうな声とは違い、沖田さんの顔は笑っている。
沖田さんは・・・・・
よくわからん・・・・・
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付雲さくや - すみません…失礼します。 龍之助は『伊吹』ではなく、『井吹』です。 (2018年3月17日 21時) (
レス) id: 3d0c4baa71 (このIDを非表示/違反報告)
心音桜花(プロフ) - ありがとうございます！うれしいです☆ (2013年11月8日 21時) (レス) id: babb1f1075 (このIDを非表示/違反報告)
ソラウ - すごく好きな主人公さんです♪続きがすごく読みたくなります！ (2013年11月8日 21時) (レス) id: cc1ae89777 (このIDを非表示/違反報告)
心音桜花(プロフ) - ありがとうございます！頑張ります♪ (2013年10月20日 18時) (レス) id: 512126c44c (このIDを非表示/違反報告)
千花羅(プロフ) - 面白かったです♪続き楽しみです^ ^ (2013年10月20日 14時) (レス) id: 7bfc1ac2a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：心音桜花 | 作成日時：2013年10月5日 21時
