記憶に ページ11
ガヤガヤと賑わう人ごみの中、ちらちらと桜が散っていた。
ここどこ？！父様、母様・・・姉様・・・・？！
人だらけで何も見えない。
木に登るしかない！！
着物をたくし上げて、木に登って人ごみを覗く。
いない・・・・
しゅんとしていると、私のいる木の根元に立つ男の子をみつけた。
あの人も迷子なのかな・・・・？
「あの〜・・・」
？「・・・何」
な、なんかとげとげしいな・・・
話しかけなきゃよかったかも・・・・
「え、あ、あなたも迷子ですかっ？！」
？「・・・・そうだけど。だから何？」
睨まれたけど、怖くなかった。
目が、寂しそうだったから。
案外、会話をしてくれそうだ。
「・・・・誰と来たんですか・・・？」
？「僕は・・・シエイカンドウジョウの人たちと・・・」
男の子は人ごみをじっと見つめて目を離さない。
シエイカンドウジョウ？？
聞いたことなくもない・・・・
「そうなんだ・・・」
？「君は誰と来たの？」
目は人ごみに向けたまま、聞いてきた。
「私は家族と来たんだ・・・でもはぐれちゃった」
？「ふーん。」
その時、人ごみに家族が見えた。私を探してるみたいで、すぐに大声を張り上げる。
「とーさまー！！かーさまー！！！あねさまーっ！！！！」
父「A！！木になんか登って・・・！落ちたらどうするんだ！！」
「だってみんなが見えなくて・・・・高いところに行けばって・・・」
我慢していた分、今にも泣きそうだった。そして、ハッと男の子を思い出す。
男の子を見たら
？「早く行きなよ」
そういって、笑ってた。
その笑顔を見たら涙が出て、止まらなくなった。
「っ・・・うん・・・！」
姉「ほらー早くー！おりてきなさーい！」
姉の声がした。
すぐに下りて男の子に手を振って戻ろうとした。
あ、名前、聞いてなかったな・・・
ふと後悔した時。
？２「そーじー！！どこだーー！！そーじーーー！」
誰か男の人の声。
ぱっと男の子の顔が明るくなった。
？「近藤さん！・・ここです！」
お互いの大切な人の声のするほうへ男の子も、私も走っていく。
そうか、あの子はそうじっていうんだ。
・
・
・
はっと目が覚めた。夢だった。昔の思い出・・・
忘れていたけど・・・あの男の子は・・・・
「沖田さんだよな・・・」
夜が明ける少し前のまだ暗い時刻。
大切なことを思い出した気がした。
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付雲さくや - すみません…失礼します。 龍之助は『伊吹』ではなく、『井吹』です。 (2018年3月17日 21時) (
レス) id: 3d0c4baa71 (このIDを非表示/違反報告)
心音桜花(プロフ) - ありがとうございます！うれしいです☆ (2013年11月8日 21時) (レス) id: babb1f1075 (このIDを非表示/違反報告)
ソラウ - すごく好きな主人公さんです♪続きがすごく読みたくなります！ (2013年11月8日 21時) (レス) id: cc1ae89777 (このIDを非表示/違反報告)
心音桜花(プロフ) - ありがとうございます！頑張ります♪ (2013年10月20日 18時) (レス) id: 512126c44c (このIDを非表示/違反報告)
千花羅(プロフ) - 面白かったです♪続き楽しみです^ ^ (2013年10月20日 14時) (レス) id: 7bfc1ac2a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：心音桜花 | 作成日時：2013年10月5日 21時
