夏の魔法にかけて/宍.戸 ページ25
「あれ、Aじゃん」
「ホントだ!お〜い!」
「あ、向日君とジロー君」
地元の夏祭りに友人と来ていた私。偶然、人混みの中から手を振る氷帝部員を発見した。
一緒に来ていた友人がざわつく。それもそうだ。普段は眺めているだけの氷帝のテニス部レギュラーが目の前にいるのだから。しかも、こちらに手を振りながら駆けてきている。
「え、ちょっとA!どういうこと!?」
「どうもこうも……知り合い?」
「おいおい、ただの知り合いかよ!レギュラーマネだろ!」
「そうだC!ね、亮!」
「あー……そうだな」
「…………!」
驚きのあまり声が出なかった。あの宍戸君が、そこにいる。少しだけ気だるそうに、そこに立っている。
ずっと好きだった。でもテニスに対してひたむきな彼に簡単には声をかけられなくて。業務的な連絡以外はまともにしたことが無い。衝撃で固まってしまった。
「……A?どうしたんだ?」
「…………あ、ううん、ボーッとしてた」
「ふーん」
向日君が私を不思議そうに見ていたので、慌てて誤魔化す。少し納得いかなそうな顔をしていたが、お祭りのムードに流されたのかそれ以上言及してくることはなかった。
ふと、隣から視線を感じた。……一緒に来ていた友人だ。その顔は、完全に私の心を見透かしていた。え、まさか……!
「芥川君!向日君!ちょっと耳貸してもらってもいいですかっ!」
友人の溌剌としたその声に、向日君は首を傾げながら、ジロー君は瞳を輝かせながら集まっていく。や、やっちゃったよ……。
友人の想像以上の行動力に感嘆しつつ、宍戸君の表情を伺う。彼も突然のことに戸惑っているようだった。
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紫梦(プロフ) - メロンさん» 作業用に仁王君の曲探してたら見つけました。とても良い曲でした!笑 ほんとにリクエストに沿えてるか不安でしたが、そう言って頂けて嬉しいです。リクエストありがとうございました!よろしければまたリクエストお願いします。 (2018年8月31日 22時) (レス) id: 231b2007bc (このIDを非表示/違反報告)
メロン - Fake聞きながら、描いたんですね笑。可愛かったです!リクエストありがとうございました!また、機会があればよろしく御願いします! (2018年8月31日 22時) (レス) id: fd95f0d8fd (このIDを非表示/違反報告)
紫梦(プロフ) - メロンさん» 了解です!できるだけご期待に添えられるように頑張ります。少々お時間頂くかもしれません…! (2018年8月26日 8時) (レス) id: 231b2007bc (このIDを非表示/違反報告)
メロン - 紫梦さん» では、お言葉に甘えて…。初で奥手な仁王くんがみてみたいです~(^w^) (2018年8月26日 2時) (レス) id: fd95f0d8fd (このIDを非表示/違反報告)
紫梦(プロフ) - メロンさん» 世界観だなんてそんな…!私には勿体ないくらいの褒め言葉です…ありがとうございます!仁王くんですね、了解致しました!なにか設定やシチュなどのリクエストあればお願いします〜前の仁王君と被るといけないので! (2018年8月25日 21時) (レス) id: 231b2007bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫梦 | 作成日時:2018年7月31日 21時