mission148 ページ27
youside
ゆうたくんは南西と言っていたが、方位の確認もする必要がないほどに順調になるちゃんの方へと近づけている。
理由はおそらくひなたくんのものであろう血痕がそこかしこに残っていたからだ。
しばらく森の中を進んでいくと、急に血の匂いが濃くなった。
私は周りを警戒しながら銃を構えつつ、血の匂いが濃くなる方向へと前進して行ったのだが…
(なに、これ…)
結論から言うと、私の警戒は無駄だった。
私の目線の先には、10人ほどの山賊だったのであろう人たちの骸が無惨に積み重なっていた。
そして…骸の中心に…私のよく知る人は立っていた。
(なる、ちゃん…だよね…？)
こんなところにいるのは…なるちゃん以外にありえないのだが。私はさっきまで自分が探していたはずの仲間に声をかけることが出来ずになるちゃんにとっての死角となる木の影に隠れてしまっている。
理由は一目瞭然だろう。あまりにもなるちゃんの雰囲気がいつもと違い、"異様"だったからだ。
鳴上｢…｣
私の知るなるちゃんはにこにこと優しい笑みを浮かべているKnightsのお姉さん的な存在だった。
(でも、今そこにいるなるちゃんは違う。)
全身に山賊のものであろう赤黒い返り血を浴び、目をぎらつかせながら、血にまみれた武器を持ってその場に佇んでいる。
ここからでは表情は見えないが、ずっと空を見上げているのだけはわかる。
一体、何を思って空を見上げているのか…など知る由もないが。
場違いにも、ランタンを持ってこなくて良かったと思ってしまった。
私は得体の知れない謎の恐怖心を抱いてしまい、
ﾊﾟｷｯ
(っ…！)
思わず後ずさり、木の枝を踏んでしまった。
もちろん、この小さな音をなるちゃんが見逃すはずがなかった。
鳴上｢…誰？｣
なるちゃんは私が隠れている木の方向に向かって問いかけた。
(…まずいかも)
この状況、なるちゃんとしては見られたくない光景のはずだ。
それなのに私は見てしまっている。
本当は今ここで木の影から姿を見せて、盗み見した事を謝るべきなのだろう。分かってはいるのに…
(身体が…動かない。)
足が鉛のように重く、喉もからからで声が出ない。
なるちゃんが近づいてくる気配がすぐそこまで近づいたその時。
｢…!?｣
急に後ろから誰かに強く手を引っぱられた。
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リューゲ(プロフ) - 麻衣さん» コメントありがとうございます！！この作品を好きになって貰えて光栄です！！これからも亀更新ですが応援していただけると幸いです！お仕事頑張ってください！ (6月18日 21時) (
レス) id: ab9e6bad9c (このIDを非表示/違反報告)
麻衣(プロフ) - 最近この小説を見つけてハマっていてずっと見てます！！お話も作り込まれていて見ていてとてもワクワクします！これからもこの小説の為に仕事頑張ります🥹 (6月12日 2時) (レス) id: 9b82d4ecb7 (このIDを非表示/違反報告)
リューゲ(プロフ) - ちさとさん» もうなんとなく察しはついているかもしれませんがご想像にお任せします😊 (2023年3月30日 22時) (レス) id: ab9e6bad9c (このIDを非表示/違反報告)
リューゲ(プロフ) - ちさとさん» コメントありがとうございます！生きがいと言っていただけて本当に光栄です😭😭相変わらずの亀更新ですが応援していただけると嬉しいです！これからも応援よろしくお願いいたします🙏 (2023年3月24日 18時) (レス) id: ab9e6bad9c (このIDを非表示/違反報告)
ちさと(プロフ) - 更新ありがとうございます🙇♀️読む事が自分の生きがいになっています(笑)これからも頑張ってください！ (2023年3月24日 9時) (レス) @page16 id: 114e667087 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リューゲ | 作成日時：2023年2月11日 16時
