mission144 ページ23
youside
瀬名「…それで?レオ君がアジトに保管してる宝石とか資料を取りに行きたいけどレオ君は指名手配されてるせいで王都に行けないから、指名手配されてない俺に持ってきて欲しい…ってことぉ?」
泉さんが呆れながら聞き返すと、レオさんは首がもげそうなほど激しく頷いていた。
瀬名「なるほどねぇ…」
(あ…これは…やばいかも。)
そう思ったのも束の間、泉さんは一瞬笑顔になる。
そして…すぐさま般若のような形相になりレオさんの胸ぐらをつかみあげた。
瀬名「あんたねぇ…!?なんでそーゆーこと早く言わなかったわけぇ!?まだ指名手配されてないうちにアジトに行って大事なもの取ってくれば良かったでしょお!?」
月永「あはは☆返す言葉もない!」
瀬名「ちょーむかつく!!!!」
ガチギレしてる泉さんと叱られてるのに笑ってるレオさんという一見するとなんとも奇妙な光景になってしまった。
(今となってはこの光景にも慣れちゃったけど。)
A「泉さん…ちょっと落ち着きましょう?」
私が泉さんを宥めると、泉さんはやっとレオさんの胸ぐらから手を離した。
瀬名「はぁ…ったく。今回だけだからねぇ?」
月永「ってことは!行ってくれるのか!?」
瀬名「まあ、下手にあんたが行って騎士とか警察に捕まるよりはマシだからねぇ。…今、あんた達の指名手配書がそこら中に貼られてるらしいし。」
あんた達というのは、私とレオさん、そして凛月君の事だろう。
瀬名「アジトの場所はなんだかんだで俺たち以外にはかおくんにしかバレてなかったから…国の組織がアジトの中を漁ってるってことはないと思うけど。」
月永「うん!おれもアジトの中を漁るだけならできるんだ!でもあんなに人の多い王都で誰一人に顔を見られないようにするってのは流石のおれでも無理だ!」
そう。王都は人が多い。指名手配されている人間が王都に近づくことは自ら死にに行くようなものだ。
(だから…私と凛月君とレオさんはしばらく王都に近づけない…)
本当は司くんと行ったカフェや、泉さんとショッピングした店など行きたいところは沢山ある。
(まあ、仕方ないんだけどね。)
私は心の中で苦笑することしか出来なかった。
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リューゲ(プロフ) - 麻衣さん» コメントありがとうございます!!この作品を好きになって貰えて光栄です!!これからも亀更新ですが応援していただけると幸いです!お仕事頑張ってください! (6月18日 21時) (レス) id: ab9e6bad9c (このIDを非表示/違反報告)
麻衣(プロフ) - 最近この小説を見つけてハマっていてずっと見てます!!お話も作り込まれていて見ていてとてもワクワクします!これからもこの小説の為に仕事頑張ります🥹 (6月12日 2時) (レス) id: 9b82d4ecb7 (このIDを非表示/違反報告)
リューゲ(プロフ) - ちさとさん» もうなんとなく察しはついているかもしれませんがご想像にお任せします😊 (2023年3月30日 22時) (レス) id: ab9e6bad9c (このIDを非表示/違反報告)
リューゲ(プロフ) - ちさとさん» コメントありがとうございます!生きがいと言っていただけて本当に光栄です😭😭相変わらずの亀更新ですが応援していただけると嬉しいです!これからも応援よろしくお願いいたします🙏 (2023年3月24日 18時) (レス) id: ab9e6bad9c (このIDを非表示/違反報告)
ちさと(プロフ) - 更新ありがとうございます🙇♀️読む事が自分の生きがいになっています(笑)これからも頑張ってください! (2023年3月24日 9時) (レス) @page16 id: 114e667087 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リューゲ | 作成日時:2023年2月11日 16時