mission96 ページ17
瀬名泉side
かさくんの目の前に現れた男の子はにこにこしながら俺の事をじっと見ていた。
瀬名「な、何?」
ひなた「あなたの反応がいちばん面白かったです!ご馳走様でした!」
瀬名「は、はぁ!?なんなのこいつ…!」
鳴上「衣更ちゃんの知り合いみたいだけど…」
なるくんがそう言うとひなたくん(?)は腰が抜けてしまっていたかさくんの手を引き、立ち上がらせながら口を開いた。
ひなた「うーん、なんて説明すればいいのか…まぁ、とりあえず俺について来てください!それが目的で連れてきたんですよね?衣更さん!」
衣更「あぁ。ひなたくんがいるってことは…近くにゆうたくんもいるのか?」
ひなた「まぁ、そうですね。俺達双子はこの森の案内と隠れ家の管理が仕事ですから!」
どうやら、本当にもう少しで目的地に着くらしい。
俺達はしばらくひなたくんの後ろを歩き続けていた。
すると…
?「おーい、兄貴!」
ひなた「あ!ゆうたくん!」
ひなたくんに瓜二つな男の子がひょっこりと茂みから顔をのぞかせた。
鳴上「この子が…」
ひなた「俺の双子の弟のゆうたくんです!」
ゆうた「葵ゆうたです。兄貴が騒がしくてすみません。」
瀬名「…それで?衣更は俺達をこんなとこに連れてきてどうするつもり?」
俺がそう聞くとようやっと答える気になったのか、俺達の目を見ながら衣更は口を開いた。
衣更「ここは、王都と北部の都との丁度中間地点です。そして…この近くに、"五奇人朔間零の隠れ家"があります。」
鳴上「ってことは…今から五奇人の1人とご対面ってこと…?」
衣更「そういうこと。葵兄弟はその隠れ家に案内してくれる朔間さんの部下みたいな感じです。」
瀬名「それはわかったけどさぁ、だったらもう少し早く目的地を教えてくれても良かったんじゃないのぉ?」
俺がそう言うと、衣更は言いにくそうに口を開いた。
衣更「理由は…後々わかります。朔間さんの能力と関係があるんです。それに…俺達は皆で王都から北部と王都の間まで歩きましたが、凛月は…数年前、北部から王都まで1人で走ったんです。…朔間家から逃げる為に。」
「「「!!」」」
(なるほどねぇ。その気持ちも少しはわかって欲しかったってことか。)
家から出たこともないような子供が寒い中1人で目的地も分からず走り続けることの辛さ。
(そうか…だから、俺がくまくんを拾った時あんなに…ボロボロだったんだ。)
少し胸が痛くなった。
·
121人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リューゲ(プロフ) - yudukim0110さん» 励みになります!頑張ります! (2023年1月8日 4時) (レス) id: ab9e6bad9c (このIDを非表示/違反報告)
yudukim0110(プロフ) - 凛月くんが安定のかっこよさ🫶紅郎さん敵だけどかっこいいんだよな、惚れちゃう。いや毎回終わるタイミングが完璧なんですよ!続き楽しみにしてます😋 (2023年1月7日 21時) (レス) @page30 id: 114e667087 (このIDを非表示/違反報告)
リューゲ(プロフ) - @yudukim0110 コメントありがとうございます!!こんな駄作を面白いと言って貰えてとても嬉しいです😭紅月は強者として出したかったんです😊凛月君の夜型個性は消しちゃいましたが吸血鬼っぽく見せれるように頑張ります😊 (2023年1月6日 0時) (レス) id: ab9e6bad9c (このIDを非表示/違反報告)
yudukim0110(プロフ) - ここで紅郎さんが来るか。。!毎回面白くて尊敬です🫠はい、吸血鬼っぽいです。。。(笑) (2023年1月5日 19時) (レス) @page29 id: 114e667087 (このIDを非表示/違反報告)
リューゲ(プロフ) - @ひーちゃん ありがとうございます!更新の励みになります!!これからも頑張ります! (2022年11月27日 18時) (レス) id: ab9e6bad9c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:リューゲ | 作成日時:2022年11月27日 17時