mission91 ページ12
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蓮見「あれほど皇帝陛下に無礼を働くなと言ったというのにお前と言う奴は...!」
A「皇帝の前に言ったら挨拶しろなんて教えてくれなかったじゃないですか!」
蓮見「皇帝と軽々しく呼ぶな!"陛下"をつけろ度し難い!」
鬼龍「まぁまぁ、そんなカッカしないでくれよ旦那。嬢ちゃんに挨拶を教えてなかった旦那にも非はあるんだからよ。」
皇帝の元から解放されて数分。
見ての通り私は紅月の蓮見さんからお叱りを受けている。それをもう1人の紅月である鬼龍紅郎さんがたしなめてくれている状態だ。
鬼龍「それにしても意外だな...仲間だと思ってたヤツに裏切られて攫われてきたんだ。そんな状況、普通ならしおらしく震えると思ってたんだけどよ。」
蓮見「全くだ。最初は静かだったというのに...こんなじゃじゃ馬娘だとは思わなかった。」
確かに最初は従順でしおらしい人質を演じるつもりだった。
(でも、あの皇帝...私がそんなに態度をとるのも計算通りだと思っているように見えるし...なんか従順にするのも腹が立つ。)
そう、どうせ警戒のされ方は変わらないのだ。だったら無理して従順を演じなくてもいいだろう。というか、逆に従順にしてた方が怪しまれる気がする。
蓮見「はぁ...まあ、いい。俺達紅月は基本的にお前が出歩く時の警護につく。だが、お前の見張りには俺達はつかない。」
A「それじゃあ、誰が見張りにつくんですか?」
蓮見「陛下が言っていただろう。お前の見張りはさっき言っていた朔間凛月と...まあ、もう1人は今からご対面だ。着いてこい。」
蓮見さんは真っ直ぐな廊下を淡々と歩いていく。
私は隣を歩く鬼龍さんに声をかけた。
A「あの、仮にも元仲間の凛月君を私の見張りにしていいんですか?協力して逃げられるとか思わないんですかね。」
蓮見「陛下はその可能性は限りなく低いと考えてる。朔間凛月には目的があるからな。」
(鬼龍さんに聞いたのに蓮見さんが答えてるし...)
蓮見「それに...万が一お前達が逃亡しようとしてももう1人の見張りがそれを許さないだろう。気に食わないが、かなりの実力者だからな。」
そんな話をしていると、先程私が寝ていただろう部屋の前まで来てしまった。
蓮見「俺達の仕事はここまでだ。中にお前の見張りがいる。くれぐれも逃げようとは思わない事だな。」
鬼龍「まぁ、仲良くやれよ、嬢ちゃん。」
それだけ言うと2人はどこかへ行ってしまった。
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リューゲ(プロフ) - yudukim0110さん» 励みになります!頑張ります! (2023年1月8日 4時) (レス) id: ab9e6bad9c (このIDを非表示/違反報告)
yudukim0110(プロフ) - 凛月くんが安定のかっこよさ🫶紅郎さん敵だけどかっこいいんだよな、惚れちゃう。いや毎回終わるタイミングが完璧なんですよ!続き楽しみにしてます😋 (2023年1月7日 21時) (レス) @page30 id: 114e667087 (このIDを非表示/違反報告)
リューゲ(プロフ) - @yudukim0110 コメントありがとうございます!!こんな駄作を面白いと言って貰えてとても嬉しいです😭紅月は強者として出したかったんです😊凛月君の夜型個性は消しちゃいましたが吸血鬼っぽく見せれるように頑張ります😊 (2023年1月6日 0時) (レス) id: ab9e6bad9c (このIDを非表示/違反報告)
yudukim0110(プロフ) - ここで紅郎さんが来るか。。!毎回面白くて尊敬です🫠はい、吸血鬼っぽいです。。。(笑) (2023年1月5日 19時) (レス) @page29 id: 114e667087 (このIDを非表示/違反報告)
リューゲ(プロフ) - @ひーちゃん ありがとうございます!更新の励みになります!!これからも頑張ります! (2022年11月27日 18時) (レス) id: ab9e6bad9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リューゲ | 作成日時:2022年11月27日 17時