5人の怪盗と生きる宝石 第1幕 【あんスタ】

mission9 ページ14

Noside




鈍い金色の玉座に座る青年が上機嫌で紅茶を啜っている。


青年｢〜♪｣


？｢お前が鼻歌とは珍しいな。｣


深緑色の髪の毛をした青年が音もなく現れるも、青年は動揺せずに優雅にお茶を啜る。


青年｢あぁ、敬人か。そうだね。確かにいつもよりは機嫌がいいかもしれない。もう少しで僕の願いが叶うんだからね。｣



青年はまた1口紅茶を啜る。


青年｢敬人もどう？少しだけお茶して行かない？｣


？｢いや、俺はいい。それより、例の"宝石"はいつ怪盗共から回収するんだ？あれの価値に勘づかれる前に回収した方が…｣


青年｢せっかちだね。もう少し準備が整ってから確実に回収するよ。その為に…凛月くんにも釘を指しておいたからね。｣


穏やかな顔だった青年の表情がいきなり冷たいものへと変わる。


青年｢あの宝石の価値を知っているのは僕と敬人、そして…ゴキブリ？だっけ？｣


？｢…五奇人だろう。｣



青年｢あぁ、それそれ。今はそいつらしかいない。焦って周りにバレてしまうのは避けたいんだよね。だから…期待しているよ。紅月の蓮巳敬人。｣


青年がそう言うと、蓮巳敬人と呼ばれた青年はその場に跪き口を開いた。


？｢仰せのままに。我らが皇帝陛下、天祥院英智様。｣



















英智｢ふふ、僕はずっと待っていたんだよ。会える日が楽しみだなぁA。｣




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