Rainbow 2ndStory (ページ4)

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sideGreen

ターゲット追跡からもう少しで2週間がたつ。
さすがにそろそろ動いて欲しいんやけどな。
毎日女子高生の姿してたら流石に嫌になってくる。

「もうこいつ毎日追いかけ回すの飽きてきた〜」

流「いやほんまにそれ〜」

この駅周辺のカフェ、ファミレスは多分制覇したでほんまに。
待ってる時間、何気ない話を流星とする。

「そういや最近流星俺の事よくともって呼ぶよな」

流「あー、なんとなく？」

「なんとなくってなんやねん笑」

別にええんやけど、小っ恥ずかしい気持ちもある。
昔はずっとともって呼ばれてて、Rainbowになってからは神ちゃんとともって呼び方が混ざってる感じ。
ただやっぱ周りが神ちゃんって呼ぶから流星も神ちゃんって呼ぶことが多なってて、最近は何でかわからんけどまたとも呼びが増えてきてる。
過去の話したのも関係あるんかなー。って。

流「あ、ターゲット動き出したで。」

「了解。ほな行こか。」

流星と別れていつも通りターゲットと同じ車両へ。
その時ターゲットが1人の女の子に目線を向けてるのに気づいた。
ツインテールの。
それだけで気が気じゃなくなって、持ってたケータイでその女の子の情報をできる限り探す。
Instagramを見る限りクラスの中心にいるような女の子。
アカウントを乗っ取ってストーリーのアーカイブも見る。
親しい友達で上げていたストーリーが気になって見てみるとクラスの子をいじめている動画が。
その間にいつもの駅に着いたけどターゲットは降りる気配がない。
これはあかん。って思って電車の連結部に移動して流星に内線を入れる。

「流星？きこえる？」

流【おん、きこえるで。降りてけーへんかったけどどうしたん？】

「作戦変更や。いじめっ子のツインテールが狙われてる。調べてみたらその駅から2駅先がその子の最寄りや。2駅先まで来て欲しい」

流【了解】

大分ターゲットの前で動いてた俺は少しでも不審に思われへんように髪の毛をおろして雰囲気をかえる。
着替えは持ってないからこれくらいしか出来ひんけど。
調べてた通りの駅で女の子が降りてターゲットもついて降りていく。
怪しまれへんように距離をあけて俺も降りる。
流星はバイクやからもうちょい時間かかるかもしれへんから俺がちゃんと着いとかんと。
女の子の後ろをターゲットはついて行ってる。
これは確定やな。
俺が殺る予定やなかったから護身用のナイフしか持ってないけどいけるやろ。
女の子は人通りが少ない道に入った。