【歌い手】ヒ ト メ ボ レ。 【浦島坂田船】

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まだ坂田くんが去っていったドアの方をぼんやりと見つめながら、そういえばなぜ突然話したいなんて言ったのだろう、と考えていた。
しかもなんで坂田くんだけ…？

すると再びドアが叩かれる。今度は誰だ…

『はーい』

「あ、姉さん？センラやけどー」

『今開けるね』


弟なら平気か、とドアを開いた途端がばっと抱きつかれて思わず声が出る。
風呂に上がったばかりなのか、綺麗な金髪がまだ濡れていて、さっきの坂田くんを思い出してまた顔が熱を持った気がした。


「ごめん姉さん、坂田に何もされてへん！？」

『え、ああ、うん、まあ…？』

「ならよかったわあ」

ほっと胸をなでおろす弟に疑問しかない。

『でもなんで？』

「あまりに風呂入ろうとせんから姉さんと話せるから入れって言った」

『ああ…』

なるほど、だから坂田くんもお風呂上がりだったのか。
ほんまごめんなあ、なんかされてたら坂田殺すとこやったわぁ、と笑顔で話すセンラが何気に恐ろしこと言ってて怖いんですが。



「あ、そう、それでな、」

『うん？』


首をかしげると、申し訳なさそうな顔をするセンラ。
そしてやっと私は、センラの後ろにもう一人いるとこに気づき、再び声を上げた。


『うわぁっ誰！？』

「風呂上がりからお邪魔します、志麻でぇす」

「こいつらとも話したって…」


なんかあったらすぐ駆けつけるから、と微笑む弟。
まあ少しだけならいいかな…？

そしてセンラにシスコン、と呟いて志麻くんがしばかれかけていたのですが大丈夫でしょうか。

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更新遅くなってしまってすみません、お待たせしましたm(_ _)m

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