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 センラくんが色々と小説を持ってきてくれるおかげで読書量が増えた。志麻くんとは違って数日に1回来てくれるだけだけど、そのときに2,3冊持ってきてくれるものだからそれまでに感想を言いたくて、ついつい読んでしまう。

 最近は夜更かししちゃって、看護師さんに注意されることもしばしば。流石にヤバイ。



 センラくんに借りた本を渡しながら、感想を言っていく。言いたい感想が沢山あるからそろそろ手紙か何かにでも書きたいけどセンラくん私の感想に興味あるかなぁ…。

 「あ、この本面白かった!主人公の友達が最後あんなかたちで出てくるとは思わなかった。」

 「せやろ?俺も、読んだとき驚いたんよな。」

 「なんでこんなに面白い小説知ってるの?」

 「何でって…普通に読むん好きやからかなぁ。」

 幸せそうに笑うから、本当に本が好きだって伝わってきて、つられて笑顔になる。

 「はい、ほんじゃ次はこれな。」

 カバンから出てきた小説を受け取って、ありがとう、胸に抱えた。いつも持ってきてくれるけど重たくないのかな…。受け取りにいけない私にはどうすることもできないけど。



 「…いつの間に、そんな仲よぉなったん。」

 「えぇーなに、まーしぃ羨ましいん?」

 つまらなさそうな顔の志麻くんに楽しそうに笑うセンラくん。2人が揃って来てくれるのは1週間か2週間に1回くらい。今日はそんなちょっと珍しい日。

 「…羨ましいけど。」

 「へぇ素直やん?」

 にやにや楽しそうに笑うセンラくんをうるさい、と小突く志麻くんも何だかんだと楽しそう。

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(プロフ) - 雨さん» 読んでくださりコメントもありがとうございます。ぜひ、他の作品も読んでいただけると嬉しいです◎ (2021年3月6日 12時) (レス) id: a03714d678 (このIDを非表示/違反報告)
- とても今更ですが完結おめでとうございます。一気に読ませていただきました。とても内容が好みです!他の作品も読ませていただきます! (2021年3月6日 8時) (レス) id: 38881abff7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年2月24日 21時

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