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 薬が効いたのか、ふと意識を覚醒させれば息苦しさはほぼ無くなっていた。

 「いま、なんじ…?」

 ベッド横のチェストの上に置いてある時計を見れば朝の5時。…私、何時間寝たんだろ。寝すぎたせいで寝る気にはなれず起き上がっていつものカーディガンを羽織る。

 「…何これ、」

 時計の横に置いてある見覚えのない半分に折られたルーズリーフ。ぱらり開けば、見慣れない少し癖のある字が並んでいた。下の方には、志麻、の文字。

 「…志麻くん?」



 看護師さんに渡したからベッドには近づいてないこと
 
 また体調がよくなったら話そう

 そろそろ寒くなる季節だから風邪をひかないように

 そして、体調は大丈夫かと心配する文字が並んでいた。



 「…優しいなぁ。」


 2回、3回と読み直して大事に大事にチェストの中へと入れた。

 手紙1枚でこんなに喜んでるなんて、志麻くんは思ってもないんだろうな。魔法使いみたいだなぁ元気になれる。


 今頃まだベッドの中で寝ているであろう志麻くんを思い少しくすくすと笑う。今日は会えるかな。

 「どうせ、朝は暇だし、返事でも書こうかな。」

 窓の外を覗けば日の出の少し前くらい。空はすでに明るくなってきていた。


 こんな時間に起きることもほぼない、とベッドから下りて外へと向かう。…こんな時間から外に出たりしたら怒られてしまうだろうか。まあ、そのときはそのときだ。

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(プロフ) - 雨さん» 読んでくださりコメントもありがとうございます。ぜひ、他の作品も読んでいただけると嬉しいです◎ (2021年3月6日 12時) (レス) id: a03714d678 (このIDを非表示/違反報告)
- とても今更ですが完結おめでとうございます。一気に読ませていただきました。とても内容が好みです!他の作品も読ませていただきます! (2021年3月6日 8時) (レス) id: 38881abff7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年2月24日 21時

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