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…なんで、あのタイミングでAは来るなって言ったんか言われた日からずっと考えとるけど答えが出やん。もっと早く言ってもおかしくなかったのに、答え合わせは出来やんまま。
「まーしぃ、この課題教えてくれやん?」
「ん、おー…。」
センラに使いやすい参考文献の本を紹介してどの授業がめんどいとか、どの授業はカモやとか、バイトの話とか思いつくがままにお互い話題にしていく。
「まーしぃ、同じゼミの子に告白されたのに断ったらしいやん?」
けっこう可愛い子なんやろ?ってセンラが笑うけどどっから知ってんそれ。ゼミちゃうのに。
「…別に。興味がなかっただけ。」
まあ確かに可愛い方やとは思ったけど付き合う気にはなれんかった。どこかで、まだ忘れられへんくて。
「まだAちゃんのこと好きなん?」
「…好きって言うか、」
忘れられへんというか、なんて言えばええんか分からんくて口をつぐむけどセンラは笑って、好きやん、って簡単に言ってくるから自分のことが分からん。
「そんなに忘れられへんねやったらさ。」
「ん?」
「1回見に行けば?」
何回か考えて病院に何回か行こうとしたけど、結局行かへんかった。Aに拒絶されたらどないしようって。拒絶されるくらいやったら、このままの方がよっぽどええ。友達の志麻でおれるほうがええ。
「何か色々考えてるけど、会いに行けばって言ってるんちゃうんやから。会ってもうたら適当に誤魔化せばええやん。」
「…考える。」
「まあ、まーしぃに任せるけど。」
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蒼(プロフ) - 雨さん» 読んでくださりコメントもありがとうございます。ぜひ、他の作品も読んでいただけると嬉しいです◎ (2021年3月6日 12時) (レス) id: a03714d678 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - とても今更ですが完結おめでとうございます。一気に読ませていただきました。とても内容が好みです!他の作品も読ませていただきます! (2021年3月6日 8時) (レス) id: 38881abff7 (このIDを非表示/違反報告)
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