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 何回言っても、彼氏じゃないって信じてくれない、子供数人は無視して、私を握って離さない子をどうしようかと考える。

 「大丈夫だよ?怖くないよ。」

 志麻くんも悪いと思うのか、ごめんなぁと私の隣に座って声をかけるものの、一向に手を離してくれそうにない。…人見知りだから顔上げたくないんだろうな。

 「…まあいいか。センラくん、ごめんね本読んだんだけど、部屋に置いてあるの。」

 「ええよ。また後で俺も渡すわ。」

 諦めた方が早いってことで、背中を撫でつつセンラくんと話す。多分時間が経ったら少しはましになるはず。


 「そうやっとると、なんか親子みたいやね?」

 楽しそうに笑うセンラくん。なんてことを。隣にいる志麻くんははぁ?と少しセンラくんを睨んでる。こらこら、怖がってる子たちが余計に怖がるでしょ。

 「…面白いこと言うね。」

 …今の私はちゃんと笑えてますか?



 「よし、そろそろ部屋に戻ろうかな。」

 やだー、と足にじゃれてくる子どもたちにまたね、と挨拶して戻ろっか、2人に笑いかけた。

 はやく来てね、なんて言うみんなに頑張るね、なんて曖昧な返事をして。確かな返事なんて、したところでいいことはないから。


 抱きついてた子は看護師さんにパス。忙しいのにごめんなさい。多分、私たちが出れば大丈夫なはず。

 「ええん?」

 「2人が来るまでって思ってたから。」


 そんなに心配そうな顔、しないで志麻くん。

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(プロフ) - 雨さん» 読んでくださりコメントもありがとうございます。ぜひ、他の作品も読んでいただけると嬉しいです◎ (2021年3月6日 12時) (レス) id: a03714d678 (このIDを非表示/違反報告)
- とても今更ですが完結おめでとうございます。一気に読ませていただきました。とても内容が好みです!他の作品も読ませていただきます! (2021年3月6日 8時) (レス) id: 38881abff7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年2月24日 21時

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