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160馬鹿 着せ替え人形再び ページ10

「またAさんのお化粧をお手伝いできるなんて〜」

「Aさんって元がいいですからね〜」

「ア、ハハハ〜」


前の時と同じように今私はくのたまの子たちに囲まれて着せ替え人形をしている。
いや、可愛い女の子にキャッキャッされるのは悪い気はしないのだけどなぁ。
もっと別の場面でキャッキャされたいわ〜。


「Aさんこの着物どっちがいいですか〜?」

「ん〜?卯子ちゃんが選んでくれた着物が私の好みだよ〜」

「もう!Aさんったら!」


そう言いつつ持っていた右の着物を私に当てて見る卯子ちゃん。
その着物は爽やかな薄い水色でとても涼しげだ。


「Aったらくのたまの子たちの名前はちゃんと覚えているのね」

「あったりまえじゃないですか!可愛い女の子の名前を間違えるなんて女が廃ります」

「……その言葉間違ってるわよ」


山本先生はそう言って小さくため息をついた。
まぁ、どっちでもいいじゃないか〜。
そう思っていると障子がトントンと鳴く。この流れだともしや……。


「失礼します斉藤タカ丸です」

「斉藤君ね、入りなさい」


やっぱりか金髪髪結いの斉藤タカ丸。
コイツもやってくると思ったよ。
斉藤は一礼して部屋に入室して私の傍に寄ってくる。


「Aさん、髪結ってもいいですか?」

「いや、いいしか選択肢はないだろうに……よろしく頼むよ」


私がそういうと斉藤はニコッと笑って私の後ろに移動する。
コイツは本当に髪をいじるのが好きなんだなぁ。
チョキチョキと小気味良い音が後ろから響いてくる。
この音を聞くと眠くなるんだよなぁ私。


「チョキチョキチョキ〜……はい、これで完成〜」

「おぉ〜、やっぱり斉藤は仕事が早いなぁ」


斉藤の言葉でウトウトしていた脳が覚醒して目を開けると私の髪は綺麗に纏め上げられていた。
言っちゃあ悪いがコイツ忍者じゃなくて髪結いで食っていけるんじゃないか?
まぁこんな事は口がさけても言わないがな。


「サンキュー斉藤」

「どういたしまして!でもAさんの髪少し痛みが進んでいるみたいだからちゃんとお手入れしなきゃ駄目ですよ?」

「ハイハイ」


そう言われて私は二つ返事で返事をした。
斉藤は本当に分かってんのか?みたいな表情浮かべているのを鏡越しだが確認する。
いやいや、分かっていますよぉ〜。


斉藤が私の髪をいじり終わると再びくのたまちゃんたちが寄ってくる。
色々とやってくれるのを有難く思いながらも早く終わってくれとも思ってしまう私はいた。

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長月シキカ(プロフ) - MIZUKIさん» 人それぞれ自分が書きやすい書き方というのがあると思います。何より自分が楽しく書くのが一番だと私は思いますよ。 (2016年5月18日 12時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
MIZUKI(プロフ) - 俺、てきとーに考えて、最後どのように終わるなんて考えないで書いてる。そして書いてる最中に思い出すと、それを書いてる…………‥…‥って読みにくいよね。俺、話や書き方?が自分でもよくわからなくなることがあるのだ。 (2016年5月18日 12時) (レス) id: 92a53b009f (このIDを非表示/違反報告)
長月シキカ(プロフ) - MIZUKIさん» そうですね、この作品を書き始めた頃ぐらいですかね 私は書く前にどういう終わり方にするか考えてから書くようにしているんです (2016年5月18日 8時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
MIZUKI(プロフ) - 結構前からってドのくらい前よ( ̄△ ̄;)俺は、頭に浮かんだら、それを書く。的な感じでやってるよ。 (2016年5月18日 8時) (レス) id: 92a53b009f (このIDを非表示/違反報告)
長月シキカ(プロフ) - MIZUKIさん» コメントありがとうございます この話は結構前から組み立てていたので早く書くことが出来ました。もう少し続きますのでどうぞ見ていってください (2016年5月17日 22時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:長月シキカ | 作成日時:2016年5月3日 1時

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