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太宰サイド

紅葉の姐さんに鏡Aに会いたいか?と突然聞かれた。でもあの子は…私たちが殺 した。殺 してしまったのではと言えば今日、Aを見かけたという。
嘘は無いと乱歩さんも言い、そして何よりAちゃんと面識のあるマフィアも会いたいのは同じらしくて、私たち二組織は姐さんの案内でAちゃんがいると言われた場所…帝國図書館?に今、居た…。

そして目の前では、楽しそうに笑顔でぬいぐるみを持って、きゃっきゃとはしゃいでいる少女だった。

その場の者はえ?と一瞬ぽかぁんと阿保面したと思う…私も含めて。

だって、あの子は凄く大人しくて冷静な子だった…
まぁ、戦闘に入るとそれが嘘のようにスイッチが入る子だったけどね…。

でも、そのあとが問題だった。
一瞬でフォークを手に取ってこっちに投げつけたのだから。

瞬間に聴こえるのは冷たい…温度のない声。

『何故、Aを傷つけた者達が此処にいらっしゃるのです?此処を何処だとお思いで?お前達のような連中が、土足で踏み荒らして良い場所ではないぞ⁉』
って言いながら睨んでる、談笑して居たAちゃん。

でもこの子は…Aを傷つけたと私たちの事を言った。
でも容姿はAちゃんとおんなじ…。訳がわからなかった。

ただ彼女が私達に向けているのは、怒り、悲しみ、憎しみの濁った感情だという事だけわかった。
そんな中、姐さんだけは妙に落ち着きながら、
「そなたは…Aの血族ではないの…マフィアでも散々調べた結果、Aの血族には誰一人として同じ容姿の者は居ない…となれば可能性は一つじゃ…。そなたはAの別人格である。そしてそなたの名は流華…そうであろう?」

と言ったのだ。
乱歩さんも納得して居た。
嗚呼、神さま…これが、私達の犯 した罪への罰ですか…。

『ふん!お前達のした事はワタシは決して赦さない!お前達はAの事を信じてやらなかった!あの子がどれだけ辛かったかわかるか⁉ワタシはお前達の前に2度と鏡Aを出さない!この、ワタシ達の居場所を奪うというならワタシがAの異能を使ってでもお前達の首を跳ねにいく‼二度と目の前に現れるなこの愚者が!』

と言い放ち異能力…
恐らく彼女_____流華としての異能、空間操作系の異能で気がつくと私達はヨコハマの公園に倒れていた。

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作者名:楼寿 | 作成日時:2018年2月3日 14時

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