楽曲7side本丸 ページ9
和泉守「な、な…!」
鶴丸「へぇ…最初のコメントの印象と違うな…。コメント時じゃ淡白というか…。加州達には悪いが、熱意があるとは思えなかったが…」
膝丸「曲が始まった瞬間に雰囲気が変わったな。特にコメントをした女子は。とても熱い。」
髭切「そうだね…まるで何かを求めてずっと歌い続けてるみたいだけど。ねぇ、髭切?」
膝丸「それは兄者の名だ!って主、どうした?」
審神者「え、あ、いえ…(コメントの時にはまるで全ての感情が無かった様に見えましたが…この歌い方といい、歌声は…Aですね。私が落ち着いたら迎えに行くと約束し、迎えに行こうとしたらあの孤児院は無かった。何処かの孤児院か里親に引き取られたと思いましたが…。いえ、でも他人の空似かもしれませんが…あの歌い方は誰にも真似する事は出来ない。まさか。)」
加州「ふふーん、どう?俺の一推しバンド、ノアチルは?」
和泉守「想像以上だな!特にボーカルがカッコいいじゃねえか!」
堀川「あれ?このボーカルの女の子が着けてる耳飾り…加州さんが手作りしてた奴じゃないですか?ほら」
そう堀川に言われてみんなが耳飾りに注目すると確かに、加州の手作りのピアスだった。
三日月「…ふむ、何故加州の手作りをしてるのか、詳しく聞かせてもらおうか?」
三日月も一瞬で彼女達のファンになったらしい。目が笑ってない。
加州「はいはい、えーと、話せば長いけど、その子昔いた孤児院?でなんかお兄さんみたいな人が居たらしいんだけど、12歳の頃にお兄さんと別れたんだって。まぁ血は繋がってないらしいけどそのお兄さんも本当の妹みたいに可愛がってて、落ち着いたら迎えに行くって約束したんだけど色々あってAは別の孤児院に移ったの。で、まぁこの前、俺と会ったのが丁度1年経つし、ノアチルも波に乗ってるのと、やっぱりさ。健気にお兄さん待つAが寂しそうだったから元気出す様にってのと俺はずっと応援してるって意味込めて耳飾り送ったのー。あ、因みに、安定もAには会ってるよ。安定もAに鍵のモチーフのネックレス渡してる。ほら、身につけてるでしょ?」
確かに、鍵のネックレスは大和守が加州から必死に習い作っていたネックレスだ。
薬研「お前ら、いつの間に…。まぁ、それより…大将?どうした?」
審神者「あ、いえ、えーとー…。」
加州「…まさか」
その時、テレビから彼女の『準備はいいわね?ぶっ飛ばすわよ』という声が聞こえた。
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