楽曲10 ページ12
社長室に行くと、一度見た人達がいた。お兄と離れ離れになった時にいた人だと直ぐに解り身構える。
社長は私に何かあれば直ぐに呼べと言い部屋から出て行った…
改めて彼らを見ると恐怖心が身体を多いそうになり、気づかれない様に私は構え安い体制になる。
しかし、彼らは私を見ると真っ先に謝罪した。
政府「お迎えに中々行けず、申し訳ありません。実は貴方様のお兄様が落ち着いたのは貴方様と別れて2年ほど経った頃です。そこで我々は貴方様の保護をするためにあの孤児院に行きましたが…。その時にはあの孤児院もなく、貴方様の行方もわからなく、探すのが困難でした。そして本日、連絡が入りこちらに来ました。貴女様のご事情や色んな経緯などは誠に勝手ながら、社長にお聴かせてもらいました。貴女様がバンド活動とお兄様と一緒にいる事を望むなら、その様にも出来ます。また、お兄様とお話をしてその後、こちらに残る事も全て貴女様の選択次第で出来ます。如何なさいますか?」
その言葉を聞いた時に頭に巡るのは孤児院の子供達とお姉ちゃんとお兄ちゃん達や音色に養父母達。
私は、少し迷ったけど養父母や兄妹の言葉を思い出した。
【もしも、お兄から迎えが来たら、貴女は自由にしていいのよ?貴女の幸せが私達の幸せだもの。】
いつも寝る時にそう言われた言葉を思い出して私は答えを出した。
『私はお兄と一緒にいたい。でもバンド活動もしたいです。後は1ヶ月に一度でも良いから孤児院の子供達に会いたい。でも、お兄が嫌だって言うなら、私はお兄には会わない』
そう言うと政府の方は「だそうですが?」と言った。
頭に沢山の疑問符が浮かぶと同時に懐かしい、お兄の声がした。
お兄(審神者)「私の所で良ければ、歓迎します。それに、私の知り合い…というか家族の様な方ともうAは会ってますし。バンド活動もAがやりたい事も出来る限り一緒にやったりしましょうか!」
そんな声が聞こえて安心した。
そして私は三日後にお兄の場所に引き取られる事になり、その間は家族に説明などをし、荷物なども整理した。
もちろんバンド活動は続けるのでノアチルは解散せずにいるから養父母と孤児院の子達と兄妹には恩返しができる。
そして最後の夜に餞別として色々貰った。兄妹とはバンド活動で会うし、養父母にも会えるのにと思ったけどこの暖かい場所で夜を過ごすのは最後なんだと私は改めて実感した。
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