【壁の先】5 ★ ページ32
朝、ふと目覚めると、隣で眠っている愛しい人の寝顔に、数時間前の出来事が夢じゃないことを噛みしめる。
二人ともきちんとパジャマを着ているということは、Aが身体を綺麗にしてくれたのだろうか。
「悪いことしたな…。」
髪を撫でつつ、少し申し訳ない気持ちになる。
最後の最後で女の子の手をわずらわせてしまった。
しかし、本当にAと一線を越えることになるなんて…。
二人の間に未来はない。そんな壁をも乗り越える勇気をくれたのは、Aの強い意思だった。
これは相当な覚悟がいったに違いないし、それに同調してしまった自分もまた、これからたくさん考えなきゃいけない。
「後継ぎか…。」
体勢を変え、天井を見上げながら、まず一番大きな課題から紐解く。
Aのことは大好きだ。
おそらく、今後こんな恋愛出来ないんじゃないかっていうほど、お互いを強く求めている。
でももしも結婚とかを視野に入れるのであれば、悪いけどもうAを神社の後継者にしてあげられる道はない。
Aにはちゃんと羽生家の名を名乗って欲しい。
それゆえに自分が婿養子に入る選択肢はないし、ならば他に後継ぎを立てるしか方法はない。
そこのところをどうするか…。
唇に触れながら、様々な角度からこの問題を考えるための知識を頭の中から引っ張り出す。
他に候補があるとすれば、妹かあるいは他から呼び寄せるとかだけど、まだお父さんもお若いし、すぐに後継ぎが必要なわけでもなさそうだ。
「まてよ？そもそもAのご両親はどう考えてるんだ。」
親としての想いとか、そこのところ全くお話してなかったけど、お見合いだって、親戚の方から頼まれたっつってたよな。
てことは、二人の気持ちを実際に聞いてみないことには、今ここで色々結論付けるのはまだ早い…？
実際、神社を継ぐのは本当にAじゃなきゃいけないのだろうか…。
「……。」
頭の中で分析していると、不意に部屋のどこかで携帯のバイブ音が鳴った。
この感じはマナーモードなので、鳴ったという表現は誤解があるけど、あの低く振動する音はどこから…？
自分の携帯かもしれないと思いつつ、Aを起こさないようにそっとベッドから出て、音の出所を探す。
すると、ソファーに置いてあるAの鞄の中で長々と震える携帯を見つけた。
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鹿(プロフ) - 心菜さん» きっといつか喜びの涙になりますって＾＾羽生さんも人間なんですよ。神や聖人君子でもないから。きっとまた笑顔で試合に出てくれますって＾＾ (2019年12月26日 16時) (
レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 残念だったけど、それで何かが変わることなんてない。ましてや応援する気持ちは増すばかりです！たくさんツイートが流れる中、どれが本当なのか分からないのに、よく想像でそんなことが言えるなと思うことばかり。つくづくツイッターは発言する場所ではないと思います^^ (2019年12月26日 16時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
心菜(プロフ) - 男子SP ,MOI 参戦の為、今ごろでごめんなさい。主人公ちゃん幸せそうで良かった(///∇///)まだ感情が元通りではないので、つい涙が( ；∀；) (2019年12月26日 13時) (レス) id: 15da2c977a (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 全日本、女子も男子も後半は応援に熱が入って疲れました。ＳＰの駿くんもよかったけど、ＦＳの鍵山くんに大興奮してしまいました！素人目にも上手い！と思いました。そしてゆづのあまりのボロボロな様子・・・。ＥＸで笑顔が見られてホッとしました。お疲れ様でした。 (2019年12月25日 0時) (レス) id: e2f297e7a8 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 羽生さんのスケートは見てて本当に緊張する＾＾；やっぱりしょーまさんがいなきゃつまんないですね！ほかのみんなはミスが多かった。駿くん、羽ばたいてほしい！後輩もっと育ってほしいな〜＾＾ (2019年12月21日 7時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2019年12月3日 16時
