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5.風花家 ページ6

鹿之介や幸高様、なみ様、おやっさんと別れ、今度は自らの身内がいる屋敷へと向かう。



と、言っても山中家の屋敷の近所。



私の風花家と山中家は、同じ尼子晴久様、通称晴様に仕えている。



それに、私も一応鹿之介の護衛をしているし…。






「お父様ーーただ今戻りました」



自分の屋敷に帰ったのは何ヵ月ぶりだろう。



屋敷に向かって声をかける。



なぜ屋敷に入って会いに行かないか?



それは、面倒だからですね。






ずどどどどどっ



廊下をものすごい勢いで走る足音がする。



「鈴音!お前なんで戻ってきた!帰れ帰れ!」



大柄な男性がズザザーーッと滑りながら目の前に現れる。



「貴方の大事な愛娘が帰ってきての第一声が帰れ、ですか。ではもう帰りますね。さようなら、お父様」



私が去ろうとすると、私のお父様、風花 幸裕があわてて走ってくる。



「あぁ待て待て!少し休んでから帰れ、な?」



お父様は不器用ですね。


というか、お父様にはせめて草履をはいてから地を踏んでほしいものです。





私はせっかくなので休んでいくことにした。



本当ははじめからそのつもりだったけれど。





「まあ〜!鈴音〜!一段と美しくなりましたね〜!鹿君とは仲良くやっているの?」



屋敷の中で迎えてくれたのは、私のお母様、かおる。



「お母様!ただ今戻りました。

はい、まあ仲良く…?」



でも鹿之介最近よそよそしい気はするけれど。



「あ、そうかお前鹿君の護衛だもんな!ってかこんなとこにいていいのか?」



引き留めた本人がそう言いますか、お父様…。



お母様の女中である、ひろさんがお菓子を持ってきてくれた。



いつもひろさん手作りのお菓子。とてもおいしい。



「鹿君元気だよなぁ。いつも面倒見のいい鹿と一緒だし。鈴音なしでもいいんじゃないか?」



私の悩みどころをそんな簡単に…。



「私だって女が男を守るなんてって、いつも思いますよ。それとあの鹿は、おやっさんっていうんですー」



少し悔しかったから、頬をぷくーと膨らます。



「おやっさん!?え、あの鹿って雌なんj…「幸裕様?」あぁ…いや。
って、鹿君を守りたいって言ったのは鈴音だろう?」



お母様がなぜお父様の言うのを遮ったのかは私にはわからなかった。



「まあ…それはそうなんですけれどね」



私があの日誓ったから。



でも、鹿之介はあの頃とは違って強くなっているのだと思う。



私が守る必要があるのだろうか。

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設定タグ:戦国BASARA , 山中鹿之介 ,   
作品ジャンル:アニメ
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小真紀(プロフ) - 鹿君大好きなので読めて嬉しかったです!これからも更新頑張ってくださいませ!応援してますp(^-^)q (2016年10月8日 21時) (レス) id: a061b3425d (このIDを非表示/違反報告)
RYURU(プロフ) - 小真紀さん» こちらこそ読んでくださりありがとうございます!鹿君の初々しい感じ大好きですよ〜(*´∇`*)よろしくお願いします! (2016年10月8日 21時) (レス) id: a26e725e82 (このIDを非表示/違反報告)
小真紀(プロフ) - イベント参加、まことにありがとうございます!鹿君の小説、いいですね!これからも読ませていただきますのでよろしくお願いいたしますm(__)m (2016年10月8日 20時) (レス) id: a061b3425d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:RYURU | 作成日時:2016年8月5日 14時

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