その後 ページ47
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あの後少し、レストランでお酒も飲んで部屋に向かう途中、彼女はずっとにこにこしてくれていて、俺まで嬉しくなってしまう。いや、すごく嬉しいんだけど。
こんな、ベタすぎでカッコつけすぎなプランにも喜んでくれて嬉しいな、なんて思いながら部屋の鍵を開ける。入った瞬間、飛び込んでくる夜景に、目の前の彼女はきらきらした目をして、見上げて。
『え!すごーい!』
「ふはっ、ほんと予想以上の反応してくれるね」
『だって!ほんとにすごいじゃん!ね、界人も来てってば、』
窓際に張り付くようにして、見る彼女に呼ばれて近くに行けば、広がる景色はほんとに綺麗なもので、ふと横を見れば、それを見つめる彼女は、もっと綺麗で、なんて思考はやっぱりベタすぎ?
「A」
『ん?………っん、』
「………っ、は、」
『んんっ、まっ、て、』
「っ、やーだ、」
そのまま、彼女をベットに沈めて、少し動けばすぐ触れてしまうような距離で、見つめる。
「……かわい、」
『………っ、』
「目逸らさないの、」
『だって、』
「恥ずかしい?」
『そりゃあ、』
「すきだよ、A」
『………っ、かい、と』
「んー?」
『……っ、このまま、するの、?』
「いや?」
『いや、っ、じゃない、っ、けど、』
ゆっくり腰を撫でていた手に反応してか、少し蕩けはじめた顔を見つめれば、また目を逸らされるから、顎を軽く持って唇を、もう一度重ねる。
「………んっ、っ、」
『……ふぁ、っ、んんっ、かい、と、』
「っ、んー?」
『……あ、っ、んん、っ、すき』
「っ、煽ったのAだからね、」
だんだん深くなるキスに、その気になり始めていたけれど、彼女の言葉に一気に欲が高まって。今夜はずっと、彼女と一緒に溺れてもいいかな、なんて。
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シカク(プロフ) - まるさん» ほんとですね……(^^; わざわざご連絡いただいて、ありがとうございます。私が書いたものではないので、機会があれば聞いてみますね。いつも読んでいただき、ありがとうございます!これからもよろしくお願いします。 (2021年12月7日 12時) (レス) id: c30e6dd602 (このIDを非表示/違反報告)
まる - お返事ありがとうございます。あまいハチミツという作品がお相手を良平さんに変えただけのようなかなり似た作品がありましたので気になってお聞きしました。シカク様の作品はどれも好きですので楽しみにしています^_^ (2021年12月7日 6時) (レス) id: 0cc1bb8b96 (このIDを非表示/違反報告)
シカク(プロフ) - まるさん» こんにちは。私が書いているものは、もしかしたら少し内容が似ているかもしれませんが、作品ページ以外にあるものは書いていませんよ(*・ω・*) (2021年12月7日 0時) (レス) id: c30e6dd602 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 他のお名前でミルクとスフレとに似た物は書かれていますか? (2021年12月6日 22時) (レス) id: 0cc1bb8b96 (このIDを非表示/違反報告)
シカク(プロフ) - 如月ヨシノ。さん» コメントありがとうございます!小説少ないですよね、自己供給してしまいました(笑)呼んでいただけてうれしいです! (2021年8月2日 23時) (レス) id: 8d6bdf9f88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シカク | 作成日時:2021年8月2日 18時