釣り合いたい【NJ】 (ページ13)

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それから、先生とは色んな話をして
こんな私得でしかない放課後、あってもいいのだろうか。

好きな人を目の前にすると、何も言えなくなるし、目を合わすことさえも難しくなる私に対して

ナムジュン先生は、素晴らしい話術で

いつの間にか、ナムジュンワールドへと引き込まれていた。

先生は、一人暮らしで
今現在は25歳。
全然あり寄りのあり！！

そんなの年齢なんて気にしてないよ！！

NJ「で、チャさんはどうして帰らないの？」

ぎくり。と別に痛いところではないけれど
そこをつかれたみたいで急に静かになる。

NJ「あ、ごめんね。聞いちゃまずかった？」

急に黙らないでよ。って綺麗な歯並びを見せて笑った先生。

『先生こそ、私と話してて大丈夫なんですか？』

って、ちらりと時計に目をやってから
またナムジュン先生の顔を見ると

ん？て顔して、自分の腕時計に目をやって

NJ「え？もうこんな時間！？参ったな、小テスト作らないとって思ってたのに。これじゃ徹夜だ」

はははって、言葉の割には全然焦ってない様子のナムジュン先生。

その笑顔見ると、なんだかきゅうって胸が痛くなって

『もう、大丈夫だと思うので私も帰ります』

これだけ先生と話せたんだから、今日の私の変な心遣いも、やってよかったと思うよ。

NJ「ありがとう、チャさんと話していると時間忘れちゃうね」

『A』

NJ「え？」

お互い立ち上がって向かい合うと

窓から入る風と、夕日に照らされた教室が

私の背中を押してくれる気がして。

『Aって、呼んでください』

ナムジュン先生が、頷いてくれたかどうかは
わからないまま、私は教室を後にした。