青い花 番外編

23 ページ24

海side



2人はスティックパンを片手に話をする。

またスティックパン……

佑亮がチラッとこっちを見て
Aに向き直った。





佑｢でさ、本題なんだけど、最近海と距離置いてない？｣



佑亮のその質問にAは
一瞬眉間にシワを寄せたけどすぐ答えた。

貴｢…海があたしに片思いしてるって
後輩が話してるのを最近聞いちゃって。
今みんな頑張ってる時期に、そんな噂
出ちゃったら仕事に支障あるかなって｣

それは驚いた内容だった。
だからか、だから距離を置いてたのか

怪しまれないために。

佑｢それで距離置いてたの？｣
貴｢うん｣
佑｢それ海に話した？｣
貴｢…ううん｣
佑｢だめだよ、ちゃんと話さなきゃ｣
貴｢最近忙しそうだから｣
佑｢仕事の時はね？
でも、2人でいる時間あるでしょ？｣
貴｢…うん｣
佑｢だからちゃんと話しな？｣

そう言って気づかれないようにまた俺を見た。
その言葉は俺にも言ってるってことか

佑｢ひゃあほくさふえいあうからさきいふね｣

佑亮は持ってたスティックパンを
丸々1本口に押し込み
何を言ってるのかわからないまま
親指を立ててスタジオに向かう。

俺とすれ違う時にスティックパンが入った
パンパンの笑顔で俺の肩を叩いて帰った。






借りができたなぁ…




海｢A｣



-

24→←22

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す