八百屋の息子 ページ1
「いらっしゃいませー…」
高峯翠、15歳の春
ついに明日から高校に入学って言うのに、親がいなくて家の八百屋の店番だなんて
「鬱だ……」
「なんだなんだ、翠くん元気ねぇなぁ？」
「……おじさんはいつも元気っすね」
近所のおじさんは、いつもここの店で買ってくれる。
小さい頃からの顔見知りだし、今逃げたら店番してくれたりしないかな…
「はは、せっかくイケメンなんだからもっと笑えよー？はい、これよろしく」
「……560円です」
「あいよ、おら元気出せ！」
おじさんは俺に飴玉を投げつけて自転車で帰っていった。
飴玉は俺の頭にあたって落ちた。
あーあ、手渡ししてくれたらいいのに。
しゃがんで拾おうとする。
背が高いぶん、しゃがむのも辛い……
「あ、どうぞ〜」
「あ、はい。どもっス……」
顔をあげると
「あー、こらこらお兄ちゃんにどうぞして？」
「んむー…」
「すいません、えっと、売り物ですよね」
小さい子、きっと弟を連れた、小さくて綺麗な女の人。
つい見とれてしまって、うっかり話を聞きそびれてしまった
「すいません、えっと」
「売り物ですよね、すぐ返します」
「あ、売り物じゃないッス、大丈夫なんで、弟さんにあげてくだい」
心の中でさっきのおじさんにすいませんと一言。
すると女の人は、パッと笑顔になった。
あ、えくぼができた。
「ありがとうございます、お兄ちゃんにありがとうしよう？」
「ありやとー」
「…どういたしまして」
ああ、やっぱり小さい子は可愛い。
ゆるキャラみたいで、癒される。
なのに
「ありがとうございました」
綺麗な女性に惹かれる俺なんて、珍しい。
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かなラー - こんにちは！翠くん、すっごいかっこいいですね！もう大好きです！終わってしまったのが残念です...また、書いて欲しいです(´∇｀) (2017年3月31日 14時) (
レス) id: dcb19638b1 (このIDを非表示/違反報告)
椎橋(プロフ) - こっちのアカウントにお願いします…… (2016年12月29日 13時) (レス) id: 3bf451aec6 (このIDを非表示/違反報告)
椎橋(プロフ) - まなこ.さん» 返信遅くなって申し訳ありません。翠は本当に鬱可愛いですよね…それにいろいろなことに敏感な時期なので期待に添えるか心配でしたが、良かったです。ありがとうございます(^-^) (2016年12月29日 13時) (レス) id: 3bf451aec6 (このIDを非表示/違反報告)
まなこ.(プロフ) - すごく高峯翠がかわいいです……思春期な高峯翠におばさんは胸がキュンキュンしました。これからも執筆頑張ってください。 (2016年11月20日 22時) (レス) id: c7cae65aab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椎橋 x他1人 | 作成日時：2016年10月3日 22時
