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*25:番外編 11月誕生日 ページ25

隼「ねぇ、A?」
「うん?なんですか?」
隼「挨拶回りやパーティーってなんでイベント事に外せないんだろうね」
「あ〜…はいはい、本音を15文字で答えてくださいね」
隼「パーティーに参加したくないです」
「…ガチで15文字で答えたし…そんなに嫌なんですか?」
隼「動きたくない」
「…根っからの魔王様気質ですもんね、隼さん」

キッパリと「動きたくない」と言い切った隼さんは若干ドヤ顔だ。ちなみにこんなにグダグダと話をしているのはツキノ寮3階の共有ルームである。
隼さんがソファに寝転びながら始さんが載った雑誌片手に自分の誕生日パーティーに参加したくないと言い出した。

「…でも、参加しなくちゃいけないんじゃないですか?ほら、隼さん主役だし」
隼「ご令嬢方が、集まってくるから…」
「いいじゃないですか、モテる証拠ですよ?」
隼「彼女達が欲しているのは“霜月”のブランドだけだよ。悲しいかな僕は一度も人から求められたことはないんだ」
「…あ、さいですか」
隼「………その点Aや海を始めとする皆といるのは楽しいよ♪」

嬉しそうな表情は一瞬にして消えてしまったが。

隼「はぁ〜…藤咲の叔父上にも会いたくない」
「?…あぁ、霜月家第1主義の」
隼「そうそう、あの人は僕の奥さんに自分の娘をって言ってるから、余計に会いたくないんだよね」
「…なんか以外です」
隼「ん〜?何が〜?」
「隼さんってあれこれ上手に逃げそうな感じしたんですけど…苦手な人とかいるんですね」
隼「僕はAのそういうところが好きかな」

あははと笑う様子を見ても、どうも空元気にしか見えない。困ったなぁ…と、ソファに凭れながら考える。何となくだけど、隼さんはその“藤咲の叔父上”様とやらに会うこと事態が苦手なのだろう。

「なら、誰から知り合いに頼むかなんかして、恋人として連れていけば良いんじゃないですか?」
隼「え…いや、それも考えたんだけど、ボロが出ちゃいそうで怖いんだよねぇ…」
「あ〜…なるほど」
?「…お前ら、何話し合ってんの」
隼「あ、よーう、お疲れさま〜♪」
「お帰んなさい」
陽「おう…で?二人して真剣な顔でなーに話してたんだよ」
隼「あぁ、パーティー行きたくないなって話してたんだ」

首をかしげて、全っ然分からんと言う表情をする陽に、順序を付けて説明する。もちろん、話の始めから、だ。

「…と言う訳なんです」
隼「よーうー、何か良い案な〜い?」

*26:番外編 11月誕生日→←#98:…えぇ?



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鳴にゃん(プロフ) - 続きが早く読みたいです! (2018年6月13日 2時) (レス) id: 2cd54a0d30 (このIDを非表示/違反報告)
Hikaひかり(プロフ) - 凉音さん» ありがとうございます!早速読ませていただきます! (2018年1月13日 15時) (レス) id: 16a9728f09 (このIDを非表示/違反報告)
凉音(プロフ) - Hikaひかりさん» コメント返信、遅くなってすみません。修正&話を更新しましたので、よろしければ、閲覧お願いします。応援ありがとうございます!亀更新なので、なるべく早く更新できるように頑張ります。 (2018年1月13日 15時) (レス) id: 7525bbf1f2 (このIDを非表示/違反報告)
Hikaひかり(プロフ) - この話大好きです!所々名前が固定になってる気がします。直していただけると嬉しいです!更新頑張ってください!応援してます! (2017年11月21日 22時) (レス) id: 16a9728f09 (このIDを非表示/違反報告)
凉音(プロフ) - りょうさん» コメントありがとうございます。中々本編を更新できず申し訳ないのですが、しばらくお待ちください! (2017年7月3日 17時) (レス) id: 795dd6ee65 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凉音 | 作成日時:2016年10月2日 23時

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