#96:…隼さんみたい ページ22
?「A!」
「ひゃあおう!?」
あんず「…真緒くん、Aちゃん驚いてるから…」
バタバタと走る音がして、保健室に勢いよく走り込んできたのは、真緒先輩だった。驚いて悲鳴(奇声とも言う)をあげた私を見て、あんず先輩はやんわりと声をかけた。
真緒「あ……悪い。大丈夫か?生徒会の役員に襲われたって聞いて…」
「むしろ数人のしてやりました!」
恋「わー…Aさんいい笑顔……」
新「おーい、A〜?後ろで始さんがいい笑顔で立ってんぞ〜?」
ビシリと体が強張る。ギギギッ…とブリキのおもちゃのようにぎこちない動きで振り返れば、それはそれは威圧感たっぷりの怒りのオーラを背負った始さんが立っていらっしゃいました。
「あ、あはははは……」
始「…A?」
「ご、ごめんなさいぃぃぃぃぃぃぃ!」
午後の校舎に私の叫び声が響き渡ったかどうかは、ご想像にお任せいたします。
「うぅ…ヒドイ目にあった…」
郁「あはは、大丈夫?」
涙「ドンマイ、A…」
「う〜…まだ変な感じする」
駆「ほっぺた思いっきり引っ張られてたもんね」
恋「いやでもさぁ、アイアンクローよりはマシじゃない?」
新「だな」
葵「…二人とも、アイアンクローのえじ…常習犯だもんね」
夜「あれ?!葵、今餌食って言おうとした?!」
…あれ?陽は…あ、いた。年長組の皆といるんだ。
「…あれ?あんず先輩…どこ?」
さっきまで、保健室にいたハズなのに…どこに行っちゃったんだろう…一人は危ないのに…いや、私が言えたことじゃあないけどさ!
「…」
?「…」
そっと、保健室を抜け出して、スンッと匂いを嗅ぐ、と同時に肩に置かれる手。
?「A〜?お前なーに、また一人で行動しようとしてんだ〜?」
「?!…よ、よよよよ陽!?」
陽「あ、しー………静かにしろって!今始さんに見つかったらまた大目玉食らうぞ、お前」
「な、なんでここに…」
陽「そりゃ、自覚ねぇお姫様が、まーた一人で行動しようとしてるから、お供に♪」
「………………………………………隼さんみたい」
陽「おいヤメロ…!」
茶番はここまでにして、あんず先輩の後を追うことにする。先程と同じ様に匂いを嗅げば、すぐさま判った。
「こっち」
#97:先輩?…と…→←*24:Happy Halloween!
215人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鳴にゃん(プロフ) - 続きが早く読みたいです! (2018年6月13日 2時) (レス) id: 2cd54a0d30 (このIDを非表示/違反報告)
Hikaひかり(プロフ) - 凉音さん» ありがとうございます!早速読ませていただきます! (2018年1月13日 15時) (レス) id: 16a9728f09 (このIDを非表示/違反報告)
凉音(プロフ) - Hikaひかりさん» コメント返信、遅くなってすみません。修正&話を更新しましたので、よろしければ、閲覧お願いします。応援ありがとうございます!亀更新なので、なるべく早く更新できるように頑張ります。 (2018年1月13日 15時) (レス) id: 7525bbf1f2 (このIDを非表示/違反報告)
Hikaひかり(プロフ) - この話大好きです!所々名前が固定になってる気がします。直していただけると嬉しいです!更新頑張ってください!応援してます! (2017年11月21日 22時) (レス) id: 16a9728f09 (このIDを非表示/違反報告)
凉音(プロフ) - りょうさん» コメントありがとうございます。中々本編を更新できず申し訳ないのですが、しばらくお待ちください! (2017年7月3日 17時) (レス) id: 795dd6ee65 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:凉音 | 作成日時:2016年10月2日 23時