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「えっと、」


そうです。と正直に言っていいものなのか分からなくて言葉に詰まる。多分そう答えても今までの反応から怒ったり無理やり飲ませたりなどは彼はしなさそうだけど。

私の反応を見たまふまふさんはそれを当然のことと思っているのか、特に困った笑みから表情を変えることはしなかった。



「まぁそりゃそうだよね、さっきのお粥も結局口付けてないし」

「あれまほんとだ。別に毒とか入れてませんよー」

「いやそんな緩い説得じゃぜってぇ食わねぇって。この子ずっと『コッチ側』で生きてるんだから俺らのことすぐには信用できないだろ」

「え?でもなるせだってさっきAに自分達は敵じゃないみたいなこと言ってたじゃないすかぁ。それはいいの?」

「いや、それはこれから信用してけって意味で…!〜っ言わなきゃいつまでも誤解されんだろただでさえ出会い方最悪だったんだからさ!!」



最初は余裕の笑みであらきさんを諭していたなるせさんだが、すぐに彼から矛盾点を突かれてさっきとは打って変わった慌てた様子で抗議にかかっていた。けれど当のあらきさんは「あはは〜ま別にどっちでもいいんすけどね」と笑っている。

…正直、この三人の中だとあらきさんが一番よく分からない人だ。温厚な姿勢で人の良さそうな笑みを保っているのに、イマイチ底が見えない印象がある。


と、その時二人のやり取りを黙って見ていたまふまふさんがずいっと前に出てきたかと思うと私がずっと持っていたグラスを優しく取り上げた。



「ちょっともらうね」

「え、あの、」



一体何を。そう言い切る前にまふまふさんはそのグラスに口をつける。まさか。



「____うん、大丈夫。毒は何も入ってないよ」


彼は私にと渡さたはずだった緑茶を軽く飲むと、ゆっくりと微笑んだ。その瞬間、ガラリと雰囲気が変わる。「お〜」と軽い感嘆の声をあげるあらきさんと「え、ちょ、まふくん?ガチ?」と分かりやすく動揺するなるせさんが視界の端に映る。

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時雨(プロフ) - なんさん» コメントありがとうございます!これからも何卒お付き合い頂けますと幸いです🙇‍♀️ (12月18日 10時) (レス) id: b85bf6c9d0 (このIDを非表示/違反報告)
なん(プロフ) - 更新めちゃくちゃ嬉しいです!作者さんのペースで更新頑張ってください! (12月17日 23時) (レス) @page48 id: 490d5409aa (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - FAMIRAさん» コメントありがとうございます!頑張りますのでこれからも何卒よろしくお願い致します😭😭😭 (2022年10月31日 22時) (レス) id: b85bf6c9d0 (このIDを非表示/違反報告)
FAMIRA - すごく面白いです!(๑>◡<๑)更新、ファイト!です!٩( 'ω' )و (2022年9月8日 17時) (レス) @page40 id: 58cb53495b (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - Yuさん» コメントありがとうございます!わわわ丁寧に褒めて頂けて恐縮です泣 これからもお読みいただけますと幸いです…! (2021年10月22日 18時) (レス) @page23 id: 27a105a2bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時雨 | 作者ホームページ:***  
作成日時:2019年9月4日 17時

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