異変と…絶望…? ページ39
……おかしい。いろいろと、おかしい。
イヅルはどこかソワソワしてるし、執務室から出て行こうとしてもいつも焦ったように行き先を聞かれる。
それに、ギンに限っては……
…なんで……なんで真面目に仕事してるわけ!?
ギ「ひどいなァ……いつもボクに仕事せい言うとったんはそっちやろ。」
あ「え"っ!?」
な、なんで…
ギ「声に出とった。」
Aは驚いて口元をバッと押さえる
あ「っ…………でも…」
ギ「せや、イヅル。この書類六番隊に持ってってくれる?ウチのに混ざっててん。」
イ「はい、分かりました。」
あ「あっ…それくらいなら私が持ってくよ!イヅルばっかり働くのも……」
イ「いっ、いやぁいいんだ!(汗) 僕が行くから!」
イヅルは、行ってきますっ!と早口で言って、そそくさと出て行ってしまった。Aはイヅルの慌てようにポカンとする
ギ「……」
はぁ〜……あかんなぁイヅル……すぐばれるで…そんなん……
ギンは心の中で盛大にため息をついた
あ「…ねぇギン、なんかみんなおかしくない?」
ギ「せやろか?」
あ「だって妙にソワソワしてるし。特にイヅルとか…」
ギ「Aが病み上がりやから、気ぃ遣ってんのと違う?」
あ「病み上がりって…もう何ヶ月もたってるじゃん!普通に元気なのに…」
そこまで言うと、Aはハッと思い出したようにギンを指差した
あ「ギンだって!!真面目に仕事するのは良いことだけど…急にどうしたの?変わりすぎじゃない?」
ギ「気が変わったんや。」
ギンは短く端的に答えた
あ「本当にそれだけかなぁ〜?」
Aはズズッとギンに詰め寄る
ギ「遊んどらんと、Aも真面目に仕事したらどうなん?」
ギンがAの額にデコピンをした
あ「いったぁ!?力強いって!バカ!」
ギ「誰がバカや。自業自得やろ。」
Aは自分の額をさすりながらブツブツと文句を言っていたが、突然ピタッと手が止まった
………あれ…?
ちょっと待って…今私、ギンに………ギンに……あのギンに!?!?
あ「仕事のことで注意された!!?あのギンに!?嘘だ!!」←
ギ「悔しかったらここでちゃんと仕事しとり。」
Aは初めて、ギンの笑顔が黒く見えた←
イ「行って来ました。……あれ?Aくん、どうかしたのかい?」
ギ「今、Aに喋りかけん方がええよ。心ここに在らず、やでな。」
しばらくの間、Aはとてつもなく絶望的な顔をしていた
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純 - 一言しか言えねぇ……しんどかったです (2018年9月12日 16時) (レス) id: cfb4ebe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - 感動しました!!ギン素敵です。この作品大好きです(*´˘`*) (2017年9月13日 22時) (レス) id: f1cdc6bf1b (このIDを非表示/違反報告)
あかねっち - めっちゃくちゃ感動しました!(;_;)ギンかっこよすぎます!!また作者様の書くギンの小説読みたいです!!!! (2017年2月14日 1時) (レス) id: 7d3b3da003 (このIDを非表示/違反報告)
K&T(プロフ) - めっちゃ感動しました!号泣しました! (2017年2月4日 18時) (レス) id: 8b3fcbbfb9 (このIDを非表示/違反報告)
花音 - めっちゃ号泣しました(泣) (2016年8月15日 20時) (レス) id: 4e104a5374 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わっふる | 作成日時:2014年6月11日 13時