いろ ページ32
12月15日。明日、退院する。
石田先生が言うに、今日包帯をとってみて異常がないか確認するらしい
あ「…もう12月だもんね…雪とか降ったのかなぁ…」
乱「尸魂界ではちょっとだけ降ってたわよ?まだ積もってはないけどね。」
あ「乱菊ッッ!?音もなく入ってこないでよ…!見えないの分かってる!?寿命縮む!!」
乱「悪かったわよ(笑) そこのドア開いてたから、ちょっと驚かせようと思っただけじゃない。」
あ「はぁ……、今日は死神として、じゃないんだ?」
乱「そうよ。だってもうすぐ退院でしょ?いろいろ準備しなきゃじゃない。」
退院……尸魂界に、みんなの元に戻れるってことか……
あ「一年ぶり……なんか、妙に緊張してくるなぁ(苦笑」
乱菊はふふっと笑みをもらす
乱「こっちも、浮かれてる奴ならたくさんいるわよ〜。特に三番隊の隊士なんかはね。」
あ「そっか。(笑) …ね、ギンは?」
乱「え?あいつは、いつもみたいに落ち着き払ってるけど………いや、あれは演技ね。そわそわしてるのバレたくないんだわ、きっと。」
そうよそうよ。と言って、腕を組んで自分の言葉に頷いた
あ「ギンらしいって言えばギンらしいけど、想像したらちょっと笑えるかも(笑)」
Aは少し緊張しながら、これからのことに高揚感を覚えていた
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
その日の夕方、日が落ちた頃
ガラッ!
乱「A!さっきぶりね!」
乱菊がやけに元気に入ってきた
あ「さっきぶり(笑) どしたの?」
乱「石田先生?って人が、そろそろ包帯をはずしても良いですって!それだけ言って、どっか行っちゃったけど…」
あー…私以外の死神はやっぱり駄目なのかなー…(苦笑
あ「まー…そういう人だから(苦笑) それより、はずして良いって本当?」
乱「本当よ!今はずすわ。」
あ「う、うん。」
ちゃんと見えるかな…
乱菊はAの包帯を丁寧に、ゆっくり、はずしていく
しばらくして、乱菊の手が止まった気がした
あ「…乱菊?」
乱「あっ、…なんでもないわ!もう少しよ。」
その声がしてすぐ後、はらりと包帯が落ちた
恐る恐る、まぶたを開けていく
あ「ーー…」
はじめは真っ暗だった視界に、次第に色が灯っていく
赤……青……緑……黄色……
あ「っ…」
そして、…銀色…
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純 - 一言しか言えねぇ……しんどかったです (2018年9月12日 16時) (レス) id: cfb4ebe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - 感動しました!!ギン素敵です。この作品大好きです(*´˘`*) (2017年9月13日 22時) (レス) id: f1cdc6bf1b (このIDを非表示/違反報告)
あかねっち - めっちゃくちゃ感動しました!(;_;)ギンかっこよすぎます!!また作者様の書くギンの小説読みたいです!!!! (2017年2月14日 1時) (レス) id: 7d3b3da003 (このIDを非表示/違反報告)
K&T(プロフ) - めっちゃ感動しました!号泣しました! (2017年2月4日 18時) (レス) id: 8b3fcbbfb9 (このIDを非表示/違反報告)
花音 - めっちゃ号泣しました(泣) (2016年8月15日 20時) (レス) id: 4e104a5374 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わっふる | 作成日時:2014年6月11日 13時