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愛情表現 ページ24

一「なぁ〜、もういいだろ?早くAんとこ行こうぜ。」

乱「あっ、まだダメよ!」

Aの部屋に行こうとする一護の服の首元を、乱菊は後ろからグッと掴む

一「ぐぉえっ!?……あぶねえな!!首絞める気かよ!」

乱「あんたが大人しくしないからでしょー?いいじゃない、もうちょっとゆっくりしたら?」

そう言って、乱菊はソファにもたれ掛かり雑誌をパラパラとめくり始めた

一「ゆっくりって……もう十分待ったじゃねーか。」

乱「…あーもー、ほんっと…分っかんない男ねぇ!」

乱菊はAの部屋の方に意識を向ける

Aのそばにギンの霊圧……折角あたしが時間作ってあげてるんだから、ちゃんとやりなさいよ?ギン?

一「ったく……」

乱菊の引き止めに折れたのか、一護もドカッとソファに座った


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


さっき乱菊が出て行ってからだいぶ経ってるな……まだ来うへん言うことは…

ギ「…乱菊に、お礼言わなあかんかな。」(ボソッ

あ「え?」

ギ「なんでもあらへんよ。こっちの話や。」

あ「…そっか。」


ギ「……A。」

ギンの声色が少し変わったのがAにも分かった

あ「…なに?…ギン。」

ギ「…元気でな。」

あ「…」

その言葉が別れの言葉だと悟ると、一瞬俯いたあと微笑んだ

あ「ギンも私がいない間、ちゃんと仕事しなきゃダメだからね?……またね。」

Aは壁伝いに歩き始める

ギ「一人で行ける?」

あ「…大丈夫!場所は分かってるし…」

Aの手が扉にかかり、部屋から出そうになった時


ギ「あ、A。」

あ「…?どうかした?」

ギンは少し躊躇った後、意を決したようにAに近づいた

ギ「前髪…ボサボサやで?」

あ「え"っ!嘘!」

Aは手探りで髪の毛を直し始める

ギ「…」

ギンは何も言わずAの手をどかし、髪を直してやる

あ「ぅわっ……いっ、いいよギン!自分で…」

ギ「じっとしとり。」

Aはギンの手の感触が心地良くて、大人しくギンにされるまま黙っていた

ギ「…」

ギンはそのままゆっくり腰をかがめると、自分の唇をAのそれに柔らかく重ねる

あ「っ…?」

ギ「…よし、直った。もうええよ。」

あ「あ、…うん。…ねぇ、今、口…どっかに当たらなかった?」

Aは自分の唇を指先で軽くさする。その様子を見て、ギンは口角を上げた

優しい嘘→←望みと苦しみ



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設定タグ:BLEACH , ブリーチ , 市丸ギン   
作品ジャンル:アニメ
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- 一言しか言えねぇ……しんどかったです (2018年9月12日 16時) (レス) id: cfb4ebe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - 感動しました!!ギン素敵です。この作品大好きです(*´˘`*) (2017年9月13日 22時) (レス) id: f1cdc6bf1b (このIDを非表示/違反報告)
あかねっち - めっちゃくちゃ感動しました!(;_;)ギンかっこよすぎます!!また作者様の書くギンの小説読みたいです!!!! (2017年2月14日 1時) (レス) id: 7d3b3da003 (このIDを非表示/違反報告)
K&T(プロフ) - めっちゃ感動しました!号泣しました! (2017年2月4日 18時) (レス) id: 8b3fcbbfb9 (このIDを非表示/違反報告)
花音 - めっちゃ号泣しました(泣) (2016年8月15日 20時) (レス) id: 4e104a5374 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わっふる | 作成日時:2014年6月11日 13時

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