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複雑な気持ち ページ21

イ「隊長、説得…するんですよね?」

一年か…確かに長いけど…Aの為や

ギ「…あぁ。」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

別の日の夕方…

イ「…じゃあ、ちょっと早いですけど僕はお先に失礼します。」

あ「あれ?もう行っちゃうの?」

壁にもたれて気持ち良さそうに風に当たっていたAは、イヅルの声のする方を振り向いた

イ「少し野暮用があってね(苦笑)…それじゃあ失礼します、隊長。」

イヅルは意味ありげにギンに目配せをする

大丈夫かな…Aくん頑固だし……まぁ、隊長なら上手くやってくれると思うけど…

ギ「お疲れさん。」

あ「お疲れ様!また明日ね。」

二人に見送られ、イヅルは隊舎を後にした。そよ風が吹き込む部屋の中に、ギンとAの二人が残る

さて…上手く説得するには、まず何から話そうか…

ギンが考えていると、いきなりAが大きな声を出した

あ「あっ!!」

ギ「!?…なんやの急に…そない大きい声だして、びっくりするやんか。」

あ「どうしよ……イヅル帰っちゃったら誰がギンにお茶出すの?私じゃ無理だし…」

ギンは少しの間ポカンとしたまま固まった

ギ「なんや、そんなことか……別に、Aは心配せんでもええよ?」

あ「…目が見えたら、私がギンにお茶を入れれるのに…」(ブツブツ

ギ「治したい?」

あ「え…?」

狙ったかのように、ピタリと風が止む

ギ「…なぁA、最近よう笑うようになったな。」

あ「そ、そう?皆、遊びに来てくれるからね…」

ギ「辛くない?」

あ「…」

Aは核心をついたギンの言葉に一瞬戸惑う

あ「……そりゃあ…何も見えないのは暗くて怖いし…皆に、いつも気を遣ってもらってるのは申し訳ないっていうか………でも、もう…」

ギ「治せるで?」

あ「……それって…どういう…?」

Aは訝しげに尋ねた

あ「もしかして、卯ノ花隊長が…!?」

ギ「いや、四番隊長さんやのうて…」

あ「?」

ギ「…あのな?この間、黒崎さんに………」

ギンは前に一護が話していたことをそのままAに伝えた


あ「…石田くんのお父さんの知り合いに……」

私の目が、治るかもしれない…
でも、それって…

あ「それって、一年間…ずっと現世に居なきゃいけないってこと…?」

ギ「…そうなるな。」

ただでさえ今、皆に心配かけてるのに……これ以上…


あ「嬉しいけど……」

治したいけど……

自分のせいで迷惑がかかるのは嫌だ


あ「ごめん…現世には、行けない…」

出発の日→←一筋の光



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設定タグ:BLEACH , ブリーチ , 市丸ギン   
作品ジャンル:アニメ
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- 一言しか言えねぇ……しんどかったです (2018年9月12日 16時) (レス) id: cfb4ebe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - 感動しました!!ギン素敵です。この作品大好きです(*´˘`*) (2017年9月13日 22時) (レス) id: f1cdc6bf1b (このIDを非表示/違反報告)
あかねっち - めっちゃくちゃ感動しました!(;_;)ギンかっこよすぎます!!また作者様の書くギンの小説読みたいです!!!! (2017年2月14日 1時) (レス) id: 7d3b3da003 (このIDを非表示/違反報告)
K&T(プロフ) - めっちゃ感動しました!号泣しました! (2017年2月4日 18時) (レス) id: 8b3fcbbfb9 (このIDを非表示/違反報告)
花音 - めっちゃ号泣しました(泣) (2016年8月15日 20時) (レス) id: 4e104a5374 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わっふる | 作成日時:2014年6月11日 13時

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