一筋の光 ページ20
毎日毎日、少しずつ明るくなっていくAの表情に安心し、未だ治る術のない盲目に悩む日々に、希望の光はいとも簡単に転がり込んで来た
イ「黒崎君…!?どうしてここに…」
一「ハァ、ハァ…よぉ…久しぶりだな。…ちょっと用事があってよ。」
イ「用事…?」
一「市丸、吉良。ちょっといいか。」
イ「!…隊長…」
ギ「…ここじゃあかんの?」
一「Aに聞こえるかもしんねえし…あいつの耳に入る前に、あんた達に話しておきてぇ。」
ギ「…」
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一護、ギン、イヅルの三人は人気のない廊下に来ていた
ギ「それで、話て?…Aのことなんやろ?」
一「あぁ。」
イ「まさか……治す方法が見つかったのかい!?」
イヅルは目を輝かせる
一「確実ってわけじゃねーけど……もしかしたら助かるかもしれねえ。」
ギ「…詳しく聞かせてくれる?」
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数日前、浦原商店…
一「おう、石田!どうだった…?」
石「いちかばちか父さんに聞いてみたけど…やっぱり眼科医じゃない限り無理らしい…」
織「そんなぁ……」
石「だが、聞いた甲斐はあったぞ。」
石田の声が明るくなる
一「あ?…どういうことだよ。」
石「知り合いの医者に、高い技術を持った眼科医がいるらしい。それに、その医師は過去何回か盲目の治療をしたことがあるそうだ。患者の何人かはそれで回復してる。」
一「マジかよ…!!」
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ギ「…現世に…」
イ「奇跡だ……奇跡ですよ、隊長!!これで、Aくんは助かります…!」
一「ただ、入院して手術して、退院するまでに最低でも一年はかかるらしいけどな…」
ギ「!…一年。」
イ「長すぎる…」
イヅルは、一護の言葉に一喜一憂する
ギ「なんで、それを先にボクらに?」
一「…この事あいつに言ったら、多分二つ返事に現世に行くとは言わねーと思うんだ。だから、市丸、お前から説得して欲しい。俺たちも、Aを助けてやりてぇし…」
…確かに、あのコは人に心配かけたり迷惑かけたりすんの極端に嫌うからな…
一「じゃ、あとは頼んだぜ。市丸。」
一護は踵を返し、二人の元を去っていく
ギ「……黒崎さん、…おおきに。」
一「別にいいってことよ!あんたにも、借りがあるようなもんだし…Aのこと助けてやってくれ。」
一護は後ろを向いたまま片手をヒラヒラさせながら帰って行った
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純 - 一言しか言えねぇ……しんどかったです (2018年9月12日 16時) (レス) id: cfb4ebe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - 感動しました!!ギン素敵です。この作品大好きです(*´˘`*) (2017年9月13日 22時) (レス) id: f1cdc6bf1b (このIDを非表示/違反報告)
あかねっち - めっちゃくちゃ感動しました!(;_;)ギンかっこよすぎます!!また作者様の書くギンの小説読みたいです!!!! (2017年2月14日 1時) (レス) id: 7d3b3da003 (このIDを非表示/違反報告)
K&T(プロフ) - めっちゃ感動しました!号泣しました! (2017年2月4日 18時) (レス) id: 8b3fcbbfb9 (このIDを非表示/違反報告)
花音 - めっちゃ号泣しました(泣) (2016年8月15日 20時) (レス) id: 4e104a5374 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わっふる | 作成日時:2014年6月11日 13時