越えられない壁 ページ19
数日後…
乱「A〜!遊びに来たわよ〜」
イ「松本さん!」
あ「乱菊…!いらっしゃーい!」
静かな隊長室に乱菊の陽気な声が響いた。
ギ「なんや乱菊、また来たんか…」
乱「あら、Aと話せるなら毎日だって来るわよ?」
ギ「また十番隊長さんに怒られるで?」
乱「いいのよ!ああ見えて隊長も、Aの事気にかけてるみたいだし。」
ギ「はぁ……サボり癖酷くなってんのと違う…?」
イヅルはその様子を見て苦笑した。
隊長も隊長で、なんだかんだ松本さんの事許しちゃうんだな…
あ「乱菊、ここじゃ二人の邪魔になっちゃうから、私の部屋行こ!」
乱「そうね〜、干し柿でも食べながらね!」
乱菊に手を取られて、二人はAの自室へ歩いて行く。
しばらくして、イヅルが口を開いた。
イ「Aくん…最近よく笑うようになってきましたね。」
ギ「…せやね。昔の調子が戻ってきたみたいや。」
イヅルは、ギンが職務に復帰してしばらくの間、よく夜中にAがギンの元に行って、泣きながら何か相談しているのを知っていた。
今じゃそういうことも無くなったし…
イ「彼女の中で、何か吹っ切れたのかもしれませんね。」
ギ「乱菊、Aが元気になった途端、余計サボリに来るようになったしな。…他の皆にも、会うたびAんこと聞かれるで…いい加減鬱陶しかったわ。(苦笑」
イ「大変ですね…(苦笑) それも、Aくんが皆に愛されてる証拠なんでしょうけど…」
ギ「ほんま、心配するんはええけど…聞かれるこっちの身にもなって欲しいわ。」
何度Aの調子はどうかと聞かれても、ギン達は「"元気には"なってきてる。」としか答えられなかった。
イ「本当に知りたいのは、そんな事じゃないんでしょうけどね…」
Aに会いにくる死神達は、見た目では笑ってふざけ合っていても、考えているのはAの目の事だ。皆、どうしたらAの目が治るのか、頭を悩ませていた。
ギ「あの四番隊長さんでさえ無理やったんや、他に誰が……」
イ「……手も足も出ませんね…」
…ダダダ……
イ「?……今なんか…音しませんでした?」
ギ「…気のせいやない?」
ダダダダ…
イ「いや!やっぱり足音ですよ!(汗」
ダダダダダ!
ギ「なんやこっち来てへん?(汗」
スパァーーンッ!!
ギ.イ「「!!?」」(ビクゥッ
勢い良くふすまが開かれる。
イ「君は……!」
そこには、大きく肩で息をする一護の姿があった。
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純 - 一言しか言えねぇ……しんどかったです (2018年9月12日 16時) (レス) id: cfb4ebe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - 感動しました!!ギン素敵です。この作品大好きです(*´˘`*) (2017年9月13日 22時) (レス) id: f1cdc6bf1b (このIDを非表示/違反報告)
あかねっち - めっちゃくちゃ感動しました!(;_;)ギンかっこよすぎます!!また作者様の書くギンの小説読みたいです!!!! (2017年2月14日 1時) (レス) id: 7d3b3da003 (このIDを非表示/違反報告)
K&T(プロフ) - めっちゃ感動しました!号泣しました! (2017年2月4日 18時) (レス) id: 8b3fcbbfb9 (このIDを非表示/違反報告)
花音 - めっちゃ号泣しました(泣) (2016年8月15日 20時) (レス) id: 4e104a5374 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わっふる | 作成日時:2014年6月11日 13時